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第3話

03.vsママ
69
2019/05/31 11:11
廊下に出ると中庭でラクビー部と空手部が争っているのが見えた
多分あそこだけじゃない、全校で各部活が予算をめぐって争ってるんだ!
まずい、早くしないとこのままじゃ怪我人がでる!!

俺は急いで心当たりのある場所へと向かった

確かあそこはここを右、渡り廊下を渡って…
って…!?
鵜飼 真央
鵜飼 真央
あらぁ、いたいた!
かーいちょっ♡♡
あなた、大人しそうな顔して結構なことしてくれるじゃなぁ〜い
成瀬 快人
成瀬 快人
ま、ま…??
こいt(((この人は同じ3年のおかm…オネェ
だからみんなこの人を『ママ』ってしたってる、俺はただ名前が『真央』だからそう呼んでるだけなんだけどね

ってそんなことどうでもいいんだ!
ママなら話を聞いて助けてくれるかもしれない…!!
成瀬 快人
成瀬 快人
ママ!協力して欲しいんだ
今この学園でちょっと問題が発生してて、それで…
鵜飼 真央
鵜飼 真央
うん、みーんな知ってるわよ?
それで私達あなたを探していたとこなの!
成瀬 快人
成瀬 快人
え、じゃあ協力してくれるのか!?
鵜飼 真央
鵜飼 真央
…協力してくれるってなにか勘違いをしてないかしら?
あたしたちはあなたを捕まえるために来たのよー??
成瀬 快人
成瀬 快人
は…?捕まえるって…え?なに!?
鵜飼 真央
鵜飼 真央
あらぁ?これ見てないの〜??
ママがそう言って取り出した紙にはこう書かれていた

『皆さんこんにちは、外部の者です
皆さんは日々部活動に必死に取り組んでいて優秀な成績も収めています。
そんなあなた方を邪魔しようとしている人がいます。
それは学園長、そして生徒会長です。
僕はこの事件がとても悲しく思い皆さん達だけに密告したいと思います。
どうか輝かしい栄光を守るためこの2人の追放を…』

この文章、そして学園長室にあったものと同じタイプの文字のフォント…間違いない、さっきのあいつだ
成瀬 快人
成瀬 快人
…ママはこれ信じるのか?
鵜飼 真央
鵜飼 真央
…いや、あなたがそんなことする人だとは思えないわよ
成瀬 快人
成瀬 快人
じゃあなんで…!
鵜飼 真央
鵜飼 真央
それは…逆にあなたがどうしてこれをやらないって信じられるのかって考えた時、理由が見つからないの…
だ、か、ら多数派に乗っかることにした!
成瀬 快人
成瀬 快人
…はいぃぃぃぃ!?
ちょ、ママ!!?合ってる、合ってるんだよ?
なんで逆のさらに逆を考えてかかってくるのさ!
鵜飼 真央
鵜飼 真央
えっ、乙女にそんな強く言うだなんて…
ママは怒りましたよぉぉ!?
成瀬 快人
成瀬 快人
ええぇぇぇ!?なんて理不尽…!
鵜飼 真央
鵜飼 真央
もー、なにがなんだかよく分からないからあなたを捕まえる!それだけよん♡♡
ママが指示すると後ろにいた1.2年生が水風船や水鉄砲を持ってスタンバイしていた
くっそ、はなから俺の話聞く気0じゃん
こうなったらしゃーない…いくか!!

成瀬 快人
成瀬 快人
うぉりゃああああああああぁぁぁ!!!!
鵜飼 真央
鵜飼 真央
みんな来るわよぉ!
フォーメーション5!!
成瀬 快人
成瀬 快人
フォーメーションだと!?
ママの号令に合わせて水鉄砲を持った人達が前に、水風船を持ってる者は後ろに下がった
鵜飼 真央
鵜飼 真央
よぉ〜し攻撃開始よ〜!!
そう言うとママは左側にある水道に手を伸ばした
そこで手にしたものは…ホース??

ーバッシャー!!!

うおっ!?水攻めか!!?
後ろにいたヤツらもママの攻撃とともにそれぞれ攻撃を開始する

くっそ!!こんなとこで足止めくらってる場合じゃないんだよ

そこの水道の蛇口捻って止めるか…いや、それじゃ間に合わないな
後ろから飛んでくる水鉄砲や水風船が邪魔だ
成瀬 快人
成瀬 快人
んんー!なもん、強行突破だァァァァァ!!!!
俺は正面切ってあいつらに立ち向かった…ように見せかけて!!

ーガチャッ!!

俺の右手側にあった掃除ロッカーの中から必殺の物を取り出した

鵜飼 真央
鵜飼 真央
なっ…!!?ひ、卑怯よ!そんなもの!!
そう、この鵜飼真央は口調だけがおねぇな訳では無い…やつの中にはちゃんとした乙女心(?)が0.00001%はあるはずだからなぁ!
成瀬 快人
成瀬 快人
どうしたよ!このモップにビビってんのか!
鵜飼 真央
鵜飼 真央
やめっ!!
そんな汚いもの私の目の前に出さないで!!
やれ誰かの髪の毛だの虫の死骸だのホコリだの…むりぃ…
ーバタッ

「なっ!鵜飼先輩ー!!!」

よし、今のうちに…!

鵜飼は俺のこの汚いモップを目の前にその場で気を失ってしまった
それを心配してかけよる後輩達、今この俺を邪魔するものはいない!
悪いが先に行かせてもらうぞ!!
俺は渡り廊下を渡りきりあの場所へと向かう
、がここでもまた問題がある

俺の目的地は特別棟3階…つまり、1度外の中庭を通っていく必要がある

んー、嫌な予感がする…中庭の近くには部室棟もありもしやつらがそこで交戦してるとなれば武器の補給や地形戦ではあちらの方が一枚上手か…?

いや、今は行くしかない
俺がこの学園の生徒会長だから!!

ードッ!!!

なっ…!?こいつは…オレンジと黒のボーダーのユニフォーム…そしてこのガタイのよさ

間違いない、ラグビー部だ
でも誰がこんな大物を吹き飛ばしたというんだ…?

「お前が生徒会長だな…?俺は相撲部の者でなぁ…お前さんを討ち取らんといかんのですけぇ…」

はぁぁぁぁ?相撲部がラグビー部に勝ったってことか??

てか相撲部この学園にあったのか…俺申請書見た覚えねぇんだけど

「てなワケでかぁくごぉぉぉぉ!!!!」

巨大な体が俺の方に猛スピードで突っ込んでくる!
これはさっきのようにアイテムなんて使ってる場合じゃねぇな…どうする!?

櫻井まき
櫻井まき
止まりなさい、相撲部!!
あれは…まき!?

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