あー、るぅとくん怒らせちゃった。
笑ってないし。
最初「は?」って言ってたし。
僕が謝り終わるよりも先にジェルくんが喋り始めてしまった。
るぅとくんに連れてこられたのは隣の空き教室。
なんか防音剤(?)みたいなの貼ってあるし…
ガンッ
いきなりるぅとくんは教室の机を蹴った。
サッカー部なのだろう。
凄い威力だ。
るぅとくんの声はさっきとは全く違ってとても低い。
どうしてるぅとくんは怒っているのだろうか。
あぁ、ジェルくんか。
そんなにジェルくんのこと…
これから一緒に帰るのに喋るなって絶対無理じゃん。
そう思いながら僕とるぅとくんは空き教室を出た。
明日かぁ…
学校行きたくないな…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。