第8話

ジャン【8】
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2021/04/13 18:10
あなた

ジャン...私...ジャンが好き。

ジャン
ジャン
な、お前!!何言ってんだよ!!
私はなんてことを言ってしまったんだろうか。

彼の涙を流す姿を見て思わず声が出てしまった。
ジャン
ジャン
お前が俺の事を好き??そんなことあるかばか!!
好きって言葉はなぁほんとに好きなやつに言えよ。
あなた

わ、私はジャンのことが好き。本当に好きなの。

ジャン
ジャン
チッ...お前...俺なんかよりもっと良い奴いるぜ?
こんな自分勝手な男のどこがいいんだよ。
ジャンは私の頭をポンっと撫で宿舎へ戻る。
私は涙が出てきた。ジャンにこの気持ちを理解してもらえなかった悔しさと同じくらい、後悔が押し寄せてくる。
次の日の朝。
私が水洗い場で顔を洗っているとジャンがきた。
ジャン
ジャン
お、おうあなたおはよ。
あなた

ん...うん。おはよ。

私は昨夜のことを思い出しつい素っ気ない態度を取ってしまう。
ジャン
ジャン
なぁ...お前昨日のこと本気なのか?
あなた

私は本気だよ。

ジャン
ジャン
そうか。
ジャン
ジャン
お、俺...お前が思ってるよりお前のこと好きみたいだぜ。
ジャン
ジャン
正直好きだって言われた時嫌な気はしなかったし。
逆に嬉しかったっつーか。
あなた

ほ、ほんとなの??

ジャン
ジャン
あ、あぁ!!!!!!!!!!!本気だよ!!
あなた

嬉しぃ...

私は嬉しさのあまり涙が溢れる。
ジャン
ジャン
チッ...嬉しいのか悲しいのかどっちかにしろよな。
彼は優しく私を抱きしめ彼なりに慰めてくれた。
あなた

嬉しい...嬉しいよジャン...

ジャン
ジャン
ああぁ!!分かったよ!!さっさと黙って泣き止んじまえよ!!
彼はいつも人に当たりが強くて嫌な奴だと思われてる。 

だけど私は知ってる。彼は優しい人なんだって。

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