第3話

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2021/05/02 05:15


"ガチャ"




彼が帰ってきたんだろう。

いつもなら彼の寝室で静かに待っているのだが、今日は何故だか今すぐに会いたかった、私を壊して欲しかった。

そんなこといつもなら思うはずないのに何故…?

私は玄関へ走った。

そして微笑む、

「おかえりなさい」



彼はニコッと笑って、私の顎を掴む
そして私の唇に彼の長くて細い人差し指が当たる


「ちょうどいい、これを着て来い」

「はい」


私は返事をして彼の寝室で着替えようとする為に向かおうとした
その時彼は私の手首を引っ張った。


「やっぱやめた」


彼はニヤニヤしながら靴を脱いで私の所へ近付いてくる


「俺が着させてやるよ」


私なんかに拒否権は無い
返事はただ1つ


「はい」


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