第134話

番外編 トマトクンside
133
2021/10/19 14:57
〚もしもあなたさんがメンバーだったら〛
※はじめしゃちょーの彼女でもなく
プロフィールの職業も無視してください。





なんだか あなたさんとよーへー君が
良からぬ話をしている気がした。



とまん
なーに話してるんすか ?

抜け駆けはダメダメ。


あなたさんはみんなのなんだから。


…といいつつ 、自分も
2人きりになれるチャンスがあれば
独り占めしてしまう。



あなたさんはよく人間観察をしている。
意識的にというか 無意識に ?


他人の細かい変化によく気がつく。
だから 嘘を見抜くのもはやい。



ドッキリやサプライズなどは
すぐに気づかれてしまって 未だに
成功した試しがない。



俺は企画や編集、撮影で
ことごとく失敗をして
めちゃくちゃ落ち込んだ時期があった。
(ついでに眼鏡も無くした)

俺はそれでもあまり顔には出ない方だ。
でも お見通しだったようだ。





自分
とーまーん。
とまん
ん ? はーあーい。
自分
はい、これ眼鏡 !
とまん
えぇ !? どこにありました !?
自分
ふっふーん ♪ 秘密。
とまん
えぇ…秘密すか。
いやでも 助かりやした。あざす。
自分
眼鏡も見つかったことだし
コンビニ付き合ってくれない ?
とまん
お易い御用です。


ーーーーーーーーーー

コンビニにて。


あなたさんは何やら真剣に
アイスを選んでいた。

とまん
アイスすか。
自分
うん~
こっちとこっち どっちが美味しいかな。
とまん
2つ買えばいいじゃないすか。
自分
やだ 太るもん。
とまん
細いからそんなすぐ太らんすよ。
自分
すぐ顔が太るの ! 浮腫むし !
自分
あ、とまんがこっち食べて
ちょっともらえばいいのか。
とまん
俺が別のものを選択する余地は
ないんすね。
自分
だめ ?

その目。

その表情。


とまん
ずるいなぁ…
いいっすよ。
自分
やったぁ !!
じゃあ買ってくる !
とまん
俺が出しますよ。
自分
いーの !! 外で待ってて !

アイス2つを掴み 颯爽とレジへ
向かったあなたさん。



外で待っていると ニコニコしながら
コンビニから出てきた。


自分
見てみて ! くじ引いたら
当たっちゃった !

手にはアイスが入った袋と
もう片方の手には から揚げ。

とまん
え すげぇ。
持ってますねぇ…
自分
はい。この運がいい から揚げは
とまんにあげるね。
食べると たちまち運気アップ。
とまん
胡散臭いすねぇ。
自分
騙されたと思って食べて !
はい、あーん。

お、いきなり運気アップか ?
とまん
あーん。
とまん
ん、久々に食べた。
…うまい。
自分
良かった。
とまん
ん ?
自分
眼鏡見つかったし アイス奢ってもらって
運気アップする から揚げ食べられて
元気出た ?

もしかして…
とまん
元気づけるために誘ったんすか ?
自分
うん。その通り。えへへ
とまん
だとしたら…
とまん
めちゃくちゃ元気出ました。
自分
美味しいものは世界を救うよね !

キラキラと笑うあなたさんが
眩しい。

いや、美味しいものよりも 俺は…
とまん
あなたさんの笑顔が1番っす。
自分
えぇ なにそれ。

あなたさんが笑って傍にいてくれるなら
それ以上は何も望まない。



HAPに着いてから さっき買った
アイスを2人で頬張っていた。


自分
んっ これ美味しい !
そっちはどう ?
とまん
美味いっすよ。食べます ?
自分
ちょーだい !
とまん
はい、あーん。
自分
え、自分で食べられるよ !
とまん
いいから。
はい あーん。
自分
あーん… んっ !美味しいっ
自分
ねね、アイス交換しない ?
とまん
えぇ~ もうあなたさんのアイス
少ないじゃん。

なんて じゃれていると

はじめ
えー なになに ? アイス ?
自分
はじめくん ! これ 美味しいの !
はじめ
そうなの ? いいなぁ。

…嫌な予感。


自分
はい、一口だけど あーん !
はじめ
あーん !
嫉妬。が 顔に出てしまう。


せっかく 2人だけで楽しかったのに。


はじめ
うめぇ !!
自分
でしょ ! 
はじめ
そういや 編集どう ? 上手くいった ?
自分
あ、見てほしいところ
まだあるんだった。
はじめ
今なら手空いてるで。
自分
とまん ごめん、ちょっと行ってくる。
アイス交換ね !
そういうと サッとさっきまで自分が
持っていたアイスと俺が食べていたアイスを
交換して 持ち去った。


さっきまであなたさんが食べていた
カップアイスはすでに中身が無かった。



それを見て まるであなたさんが
はじめさんに連れていかれてしまったこの状況と
同じだなぁ なんて…


思ってみたり。




𝐹𝑖𝑛.

プリ小説オーディオドラマ