第118話

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2019/07/03 09:40


本当は彼より先に目が覚めていた。




寝ている私に

キスをしながら



「 好 き だ よ 」


「 ず っ と ず っ と す き 」





と言う彼の顔が見たくて見たくて
たまらなかった。






20分くらい経って



起こされた。



スンチョル
スンチョル
、、、あなた
スンチョル
スンチョル
起きて?
u
u
、、はーい、、



ホテルを早く出るべきなのに

体が 「行かないで」と言うように

動きが遅くなる。




スンチョル
スンチョル
準備できた?
u
u
もうちょっと、、、


ほんとは出来ているのに


わざとスーツケースをあさって

時間をかける。
u
u
、、、できたよ、
スンチョル
スンチョル
じゃあ出ようかな



6 1 5 室 。


この数字は忘れないと思う。



スンチョル
スンチョル
帰りまーす
u
u
はーい


車に乗って

違和感。




彼はもう、


私の手を握ってはくれなかった。






u
u
おっぱ、、、
スンチョル
スンチョル
ん?
u
u
その、、手、、
スンチョル
スンチョル
繋ぎたい?
u
u
ん、、



彼は繋いでくれたけど


そこには前のような
温かさは少ししかなくて。


離れていってるんだなと思った。




スンチョル
スンチョル
最後だからね


最後。


昨日の発言に後悔した。






1時間ちょっと走って

もう自宅に着いた。




スンチョル
スンチョル
じゃあね
スンチョル
スンチョル
また会社で
u
u
おっぱ、、
スンチョル
スンチョル
そうだㅎ
明日からはあなたさんって
呼ばないとㅎ



寂しい気持ちがこみあげた。




車を出そうとする彼に

「ちょっと待って、、!」と手を振って


車を止めて、運転席の窓が開く。



スンチョル
スンチョル
忘れ物?



運転席の窓が全部開くと同時に

彼にさよならするために

キスをした。


スンチョル
スンチョル
んッ、、あなた、、
u
u
チュッ、、朝のお返し、、ㅎ
u
u
またね



彼の顔をもう見ないようにして

自宅に帰った。




涙がこぼれなかった。




悲しみより

後悔の方が大きかったから。







彼から私を離してくれた。


私は立ち直らないといけないんだ。














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スンチョルside




u
u
朝のお返し、、、
u
u
またね



それはいつまでのお別れ?


またキスしたらお返しはしてくれるの?





背を向けながら

マンションに入っていく
彼女の後ろ姿は
寂しさでいっぱいだったと思う。







離れれるわけがないし


立ち直れるわけがない


そう思っていたけど






俺が彼女から離れたんだから





なんとかしないと。






なんとかしないと。ってゆうのは






彼女が嫌って言ってもそばにいるか










あの部下の子とご飯に行ってみるかってこと。

















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