第23話

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2019/05/18 13:50
目を閉じてから

眠りに落ちた。


暑い。熱い。

苦しい。





スンチョル
スンチョル
そろそろ行くね


そんな言葉が聞こえた



寂しかった。





「 行 か な い で 。」

その言葉すら発せなかった。



スンチョル
スンチョル
いや、もうちょっと、いっか。


一言そう言って

私の手を握った。



私も少しの力で握り返す。



スンチョル
スンチョル
大丈夫?
アイス、食べる?


コクリと小さく頷くと


アイスを持ってきてくれた。


スンチョル
スンチョル
起きれる?


頑張って体を起こし、

スプーンでアイスをすくって

私に食べさせてくれた。



u
u
ごめんなさいッ
スンチョル
スンチョル
なんで謝るの?
もっと頼りなよ?
スンチョル
スンチョル
はい、あーんして
u
u
んっ


熱い身体に

冷たくて、甘いアイスが口の中に入る。

私は無意識に彼の手を握った。
スンチョル
スンチョル
どうしたの?ㅎ



すると少し微笑んで

アイスを置いて、私を抱き寄せた。



スンチョル
スンチョル
しんどいね
大丈夫だからね
スンチョル
スンチョル
はやく治ってもらわないと
おっぱは会社で寂しくなるよ
u
u
ふふっㅎㅎ
スンチョル
スンチョル
あ、笑ったㅎ
スンチョル
スンチョル
もう一回寝て、
明日は絶対に病院行くんだよ?
u
u
は〜い、、




手を握ってくれる安心感と


優しさで


また眠りに落ちた。






目を覚ますと



いなかった。






メールが一件。





「 急 に 会 議 が 入 っ た か ら 帰 る ね 。

ご め ん ね 、 、 。

ち ゃ ん と 休 む ん だ よ ?

い つ で も 会 い に 行 く か ら ね

お っ ぱ を 頼 っ て ね

待 っ て る か ら 」



嬉しかった。



でも、それとは逆で


体調は悪化するばかり。







今日のうちに病院行こうかな。





歩いて行ける距離だったっけ。









ピーンポーン




誰かが来た。




このタイミングは



良いだろうか、





悪いだろうか。






どっち。









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