冗談っぽく言ってるけど
ほんとにそうなんだよね。
あなたがいないと私はひとり。
私も冗談混じりに返す。
片付けがひと段落して、
近くのショッピングモールに買いに行った。
ピーンポーン
男の人だ。
ガチャ
背の高い人だった。
ミンギュも高いから、
自分が小さく見えた。
203に向かう。
女の人がいいな
ピーンポーン
ドアの向こうから声が聞こえた
ガチャッ
ドンッ
手に持っていた
お菓子の紙袋が地面に落ちた、、、
目の前にはあの日事故にあって
亡くなった彼がいる。
(名前に意味はありません\( ⍢ )/)
違った。
どう見てもあの人にしか見えない。
不思議な気持ち。
またあなたに巡り会えた。
目からは涙がこぼれ落ちた。
この人も誰かと一緒に暮らしている。
こうして
新しい人たちとの
出会いが始まった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。