なるべく普段通りに接する。
入社したての社員が
帰ったりなんかできないよ、、。
パソコンのキーボードを押すスピードが
だんだん遅くなる。
11:30
まだ頑張れる、大丈夫。
すると部長が私を呼んだ。
給湯室に呼ばれた。
コップ洗い忘れてたかな。
すると部長は私の額に手を当てた
私の目をじっと見て
昼が来て
先輩も体調に気づいてくれた。
部長が車で送ってくれた。
近いのに。
コンビニでアイスと飲み物を買ってくれた。
どんどん意識が朦朧とする。
ドアの前まで向かい
鍵を開けてくれた。
一緒に入り
私はベッドに横たわる。
一気に力が抜けて
体が動かない。
タオルをぬるま湯で濡らして
私の服を脱がせて拭く。
優しく吹いてくれた後
スウェットに着替えて
布団をかけてくれた。
彼は私の頭をそっと撫で
私は目を閉じた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。