あの後結局
私の膝で彼は眠りに落ちた。
スーっと寝息をたてながら眠る彼の髪を触る。
赤ちゃんを寝かすように
彼の背中をトントンと優しくたたく。
もうすぐ足が痺れそうなころ、
テーブルに座り
ラーメンを食べる
箸で掴んだラーメンを
彼の口に入れる
口を開けて待つから
もう一度運ぶ。
しっかりしているように見えて
しっかりしているけどかわいい。
なんだかんだいって
私もいつも甘えてばかり。
スープをすくって口に運んであげる。
いろんなら話をしながら食べ終えて
洗い物を手伝った。
そう、明日は仕事。
部長に会わなきゃいけない。
ずっとスングァンさんといよう。
じゃあね
と言って部屋に帰った。
仕事嫌だなぁ。と思いつつも
大丈夫、大丈夫、
そう言い聞かせていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。