朝起きて
彼が食べたって嘘をついた
携帯を探しにリビングに行く
上の方に目をやると
棚の上に。
なぜか電源が切れていて
充電をして、電源がつくのを待つ
新 着 メ ッ セ ー ジ
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着 信 履 歴
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メッセージを開くと
あの人が。
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これを見たから
ミンギュは隠したのか。
ありがたかった。
でも本当は
ボソッと小さく言って
無かったことにしようとした。
7:00
早起きしすぎたかな。
天気もいいし
散歩に行こうかな。
携帯をポケットにいれて
散歩に行こうとドアを開けると
ガチャ
隣のドアも開いた。
一緒に歩く朝の道。
空気が気持ちいい。
彼が着ていた薄手のパーカーを
私に羽織らせてくれた。
どこまでも優しくて、
人思い。
そんな彼の性格が
パーカーの香りと一緒に伝わる。
私の手を取り
優しく手を繋ぐ。
「 大 丈 夫 。」
そう伝わる。
あたたかい。
慰めるように
ぎゅっと強く握り返される。
それに答えるように流れる涙。
私はどうしたいのか
禁止の恋
好きと言う部長
バレたらクビだ
あなたは部長
私は新入社員
そんな危険なこと出来ない
まず禁止にしてる会社がおかしい
なんでだめ?
社長に聞きたい。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。