コンビニでお酒を買って
家に帰る。
ガチャ
二人とも疲れているのに
今日の夕ご飯は餃子。
ふたりで手作りで。
タネを包んでいく。
ミンギュが焼いて、
私は待つ。
過保護に愛されてきた。
パリッと
熱い。
おいしい。
今日はこんなことがあった
私の会社はこうだった。
そんな話をしながら
お酒が進む。
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ミンギュside
それから1時間ちょっと経って。
お酒を取り上げると怒る彼女。
面白い。
その酒の入った缶を取り上げたまま
無視をする。
とろんとした目。
上目遣い。
すごい腹が立つ。
大反則。
そう言えば、
彼氏がいるって。
面白い。
俺が好きなこと知ってるくせに。
それにも腹が立った。
俺も酔いたい。
そしたら酔った勢いで
襲って、果てて
次の日の朝
現実を知るのに。
今の自分は
お酒を飲んでも
酔ってない。
風呂に入らない彼女
面白半分で
冗談交じりに聞いてみると
そう言った。
いいの?
明日の朝になって
驚いても
怒っても
知 ら な い よ ?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!