引っ越してきたのは
5階建てアパート。
大きな部屋。
この日までに2人でしっかりお金を貯めた
階は2階の
202号室。
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ミンギュside
本当に小さい頃からの仲。
家も斜め前だった。
あなたはどうだかしらないけど
俺は好きだよ。
あなたのこと。
でも、伝えたら壊れてしまいそうで
言えない。
あの日
あの時。
あなたの彼氏が事故にあったとき。
亡くなったとき、
彼女は大きな声で、
俺にしがみついて泣いた。
何日も、何日も、
立ち直れない彼女を
両親は捨てた。
彼女はひとり。
ひとりぼっち。
だから、俺がいないとだめなんだ。
冗談混じりに
本気のことを言う。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。