定時が来て。
ほんとに部長は優しい。
ロビーで待ち合わせなはず。
荷物をまとめて彼のところへ向かった。
家に近い居酒屋。
酔ったのは彼。
会社でいろいろあったんだって。
結構酔った彼の腕を掴んで
お店を出た。
202と203まで
あと少し。
やっと着いた。
ピーンポーン
203のインターホンを押しても
誰も出て来ない。
彼のカバンに勝手に手を突っ込み
鍵を取り出して開ける。
ガチャ
初めて入った。
シックで男性の家って感じ。
彼の腕を私の首にまわし
彼の腰に私の腕をまわして
勝手に彼の家に上がった。
ドサッとベッドにおろした。
ガシッ
本当に酔っているのかと疑うくらい
男の力で私の腕を掴んだ。
泣きそうな彼を放っておけなかった。
腕を引っ張る彼に誘われてしまい、
一緒にベッドに入ってしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。