部長は会議中。
部長の次に偉い人だった
スングァンさんが呼びかける。
私は携帯の連絡を待つ。
ブーッ
「 終 わ っ た よ
会 え る ? 」
来たメールに返す。
「 今 行 き ま す ね 🦊 」
彼のお気に入りの絵文字を添えて。
オフィスを出ると
エレベーターの近くで待っていた。
背が高くて、クール。
みんなが見ている。
こちらに気づいて
手を振っている
昼休憩は一時間。
車に乗って走る。
よく考えてみれば、
外を見ると見覚えのある道。
着いたのは自宅だった。
201におじゃまする。
数分して
出てきたのは
おいしそうなリゾット。
おいしい。
なんでこんなに料理が上手なの、、。
微笑む彼も
食べながら私の方を見つめる。
そして口を開いた。
私は部長と付き合っている
あの日ミンギュとお酒を飲んで
私が酔いすぎてしまった
一緒にお風呂に入ってしまった
その後私は
酔ったまま、
酔った勢いだったのだろうか、
ミンギュとしてしまったこと
そして家を飛び出してしまったと。
全てを伝えた。
どうして彼に言わなければならないのか。
そう思ったのも一瞬で。
なぜか彼には言葉が勝手にボロボロと
出てしまう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。