ヨンジュンside
今日は、offの日だったからあなたを誘おうと思ったのにどこにもいなかったんだ。
マネージャーに聞いたら、さっき外に行ったよって言われたから、遊びに行ったんだと思っていた。
でも、こんな時間になってもあなたは帰ってこない。
メンバーも心配して電話したりしたのに出ない。
そしたら。ドアが開く音がした。
俺は走って玄関に行くと、何故かジュラさんがいたんだ。
ジュラさんは、満足げな顔をしてマネージャーの所に行ったんだ。
正直。嫌な予感がした。
だから、俺はいつもあなたがダンスをしている練習室に急いで行ったんだ。
部屋は真っ暗だった。
電気をつけると、練習室の端に目を瞑っているあなたがいたんだ。
焦って、あなたの所に駆け寄ると、あなたの呼吸は荒くて熱かった。
すぐにメンバーに電話して、俺はあなたを病院に連れて行ったんだ。
医師からは、『ストレスの溜まりすぎです。これ以上溜まると危ないです。』って言われた。
あなたの病室に入ると、あなたはまだ眠っていた。
すると、メンバーが来て、みんな焦った顔をして、俺に聞いてきた。
そりゃぁ。焦るよな。
みんなは、あなたが起きるのを待っていた。
でも、俺は気になっていることがある。
なんで、ジュラさんがわざわざ宿舎にきて満足げな顔をしてマネージャーさんと話していたんだろう。
まぁ、あなたが起きてから相談にのろう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。