床に思いっきり滑って転んだ。
時間が過ぎるのはとても速い。
もう、日が沈んだ。
私は何度も音楽をかけ直してダンスを踊る。
完璧なステージを見せるためにはこれぐらいしないと。
もう、精神的にもダメかもしれない…
自分は、何も才能がない人間…
そのせいで何回も叩かれてきた。
MOAにも何回も言われる。
『みんなの邪魔。』
『あなたがいなければ、TXTは完璧なのに。』
『才能もない子がよく入れたね。』
この言葉のせいで何度苦しめられたか…
今だって苦しめられてる。
私は、なんで認めてもらえないんですか?
こんなにボロボロになるまで頑張っても認めてくれない…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!