ヨンジュンside
あいつは、今日も休まず練習室にこもる。
あいつは、無理をする。
1人で抱え込んで誰にも相談しない。
どんだけ強がりなんだよ。
俺達の前では、絶対涙を見せない。
なのに。裏では沢山静かに泣く。
俺達…そんなに頼りないか?
今日だってあなたが泣いてるのをみた。
あいつは、何回も社長に捨てられてきた。
夢を何回も潰された。それがあなたにとってどんだけ辛かったか…
社長は、まだあなたを認めてない…
そのせいであなたがどのくらい辛い思いしてるか考えてくれない。
最悪だ…あなたを早く自由にさせてあげたい。
あいつが幸せでダンスができるような人にさせてあげたい。
俺は、必ずあなたの努力を社長に認めてもらう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!