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第4話

今日も明日も明後日も
あんたの名前は何?俺の名前は知ってるのにあんたはあんたの名前を教えてくれない。
『ナ…マ…エ…』
「名前?佐久間君でしょ?」
俺は首を振った。そうじゃない俺が聞きたいのはあんたの名前
「あ、俺?」
『グルルッ』
「俺は阿部亮平。理科の先生してる」
『リョーヘー…ア…アリガト……』
俺がそう言うと、あんたは嬉しそうに俺の頭を撫でてきた。ふとあんたの手を見ると包帯が巻かれている。
『リョーヘー…ソレ…』
「ん?これ?」
『グルルッ』
「これね…ちょっと色々あったんだよ。でも、大丈夫だから」
絶対に大丈夫ではない。手の怪我からするに火傷だろう。包帯から少しはみ出したところまで皮膚が爛れている。俺は保健室へ向かい、氷を袋に入れてもらってあんたに渡した。あんたは初め驚いていたけれどすぐににこやかな笑顔で俺の頭を撫でてくれた。
『ダイジョウブ……チガウ』
「……あははっ。佐久間くんはなんでもお見通しかな?」
『グルルルッ』
馬鹿なセンコー。これだから嫌いだ。すぐなんでも隠そうとする。俺を舐めるなよ?俺はこう見えても狼に育ててもらった。だから人よりも倍に匂いに敏感なんだよ。
「さ、今日はこれまで。また明日も来るからね」
『アリガトウ』
「どういたしまして」
そう言ってニコッと微笑んで俺の頭を撫でるあんた。なんで火傷したの。理科の授業で火傷することなんて何一つとして無いでしょ。そんなことを思いながら俺はあんたの手にすり寄った。