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第5話

虐め現場
今日も行きたくない学校へ向かう。屋上へ向かう前に通路がある。その通路で男子生徒に囲まれたあんたを見つけた。
『ガルルルルルッ!』
俺が唸るだけで男子生徒達は怯えた子犬のようにしっぽを巻いて逃げていった。
「佐久間くん…」
『ダイジョウブ?』
「ありがとう。大丈夫だよ」
『ングルルルッ』
俺はいつしかあんたに甘えるようになってた。心の拠り所にしてた。でも、それがあんたをくるしてていたんだ。俺があんたと出会ってあんたに甘えなければあんなことにはならなかったのに……。
いつも通り、屋上で微睡んでいると、ふらふらしたあんたが屋上にやってきた。あんたは俺に構わずに色の無い目で俺を見たあと、フェンスに手をかけた。俺はあんたを止めるためにあんたの後ろに立ち、あんたのスーツを掴んだ。
『ダメ…』
「佐久間……くん……」
『ダメ…シヌ…ダメ…』
「離して…もう……良いんだ」
あんたは俺の手を振り払ってフェンスの奥へと向かった。ダメだ死ぬな。あんたは生きてていい存在なんだ。だから、死ぬんじゃない。そう言いたいのに言葉が上手く紡げない。そうこうしていると、あんたはぴょんっと飛び降りた。俺は慌ててあんたの後を追って飛び降りた。
『馬鹿!死んじゃだめ!』
俺はあんたを抱き締め、仰向けになる。ゴッと石に頭がぶつかる音がした。それと同時に俺は意識を飛ばした。