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第6話

病院
目が覚めると、白い天井が見えた。ぼんやりとした視界の中で俺はあんたを見た。悲しそうな申し訳なさそうな顔をしたあんたを。
「ごめんね……佐久間くん」
『…………ガルルルッ』
俺はあんたを振り払った。俺のせいであんたをあそこまで追い詰めてしまったのだから。心を鬼にして心底から大きな威嚇を
「佐久間くん…?」
『ガルルルルルッ!ガウゥゥゥゥッ!』
あんたに噛みつく。血がぽたぽたと落ちる。あんたは怖くなったのか後退りをし、俺の病室を飛び出した。これで良かったんだ。これで……。
『グゥゥッ…』
何日経ってもあんたは姿を現さなかった。これで良かったんだ。そう思っていれば苦しくないと思っていたが、凄く悲しく寂しい。俺はあんたの声が聞きたくて、あんたの姿を見たくてあんたが寝ている病室に向かった。
『…………せんせ…?』
俺が見たのは沢山の機械に繋がっている管が付いているあんただった。医者から聞いた話だと、俺があんたを噛んだあと、あんたは屋上に向かって飛び降りたらしい。何してんだよ…何死のうとしてんだよ…俺はあんたの事を思ってあんなふうにしたのに…あんたが死のうとするんなら意味ねぇじゃん。
俺はあんたの手を優しくとった。あんたの手は少し冷たかった。あんたが目覚めるまで俺はここにいるよ…。