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2019/08/24

第1話

きみのせい
   『あなた〜部屋入れて』
「え、やだ」
『傷つくわそれ』
「だって無理なんだもん」

コンサート、打ち上げを無事に終えてホテルの部屋に戻ってひと段落した所で鳴った部屋のチャイム。部屋も散らかってるし超部屋着だし絶対いや。

平《あなたがそんなきつく言う時ある?笑》
「紫耀もいるの?!さらに無理」
『拒絶されてるで紫耀』
平《え?俺?》
「そう俺」
平《ひどいなぁお土産持ってきたのに》
「お土産?!」
『食いつきやば笑』
平《あなたの好きな差し入れの余りです〜》
「まじか」
『急に受け入れ態勢なってるし』
「部屋にはあげないけど」

というかそれ以前に、

「なんでわざわざ部屋まで来たの?」
『それは...』
平《お前さっきまでさんざん言ってたくせに》
「何?またなんかした?」
『そういうんじゃなくて』
平《ファンサしてるあなたに嫉妬したんだって》
『ちょ、お前まじで!!』
「え?それだけ?」
『あなたも!それだけ?じゃないから!』
平《わざわざ俺連れてお菓子まで持ってな》
『...だって会いたかったんやもん』
「会ってるじゃん今も」
『そういうことちゃう』

茶化していてもストレートに言われるのは恥ずかしい。ちゃんと私の事好きでいてくれてるんだとか気にしてくれてるんだって思ったら冷たくしたのがだんだん申し訳なくなって。

ガチャ

平《あ、出てきた》
「やきもちなんかしなくてもあなたの彼氏は廉だけだよ」
『それはずるい』
「だって本当のことだから」

溢れる「好き」って気持ちを少しでも伝えたくて思いっきり抱きつけばその何倍もの思いがこもったキスが落とされる。

平《...俺の存在忘れてない?》
『完全に忘れてたわ』
「着いてきてもらったくせに」
平《別にいいけど後で明太子奢って》
『それは無理』
「そろそろ部屋戻りなよ」
『離れたくない〜』
平《マネージャに怒られる、笑》
『ほんま嫌やぁ』
「あとちょっとの我慢でしょ」

そう言った瞬間廉の目の色が急に変わって、Sスイッチを押してしまったことを知る。

『それほんまやんな?』
「...まぁ、」
平《あーあ笑》
『望み通り溶けるぐらい愛したるわ』

期待しといて、ってさっきまで嫌がってたのが嘘かのようにすたすたと歩いていく彼は悔しいけどかっこよくて。

「廉のばか」

頬が熱いのは間違いなく君のせい。