第4話

# 4
2,121
2018/08/04 08:12
____翌日____


『はぁ………』


今日はお兄ちゃんが寝坊して 、1人で登校 。


ぼっちって 、こんなに寂しいんだ 。


「あなたちゃん !」


『あ 、岩橋くん !!』


後ろから走ってきたのは 、笑顔の岩橋くん 。


玄樹「今日は1人なの ?」


『ま 、まあ ………』


玄樹「知ってるよ 。神宮寺と喧嘩したんでしょ」


『え 、あ 、なんで知ってるの !?』


玄樹「分かるよ 。神宮寺がすっごい落ち込んでるの」


『ゆ 、勇太が ?』


もしかして……… 、私のせい ?


だったら 、謝らなくちゃ 。


玄樹「頑張って 。じゃないと 、つまんないから」


『う 、うん !』


不機嫌そうにしてるけど 、きっとこれが彼なりの応援の仕方なんだろう 。


『岩橋くん 、ありがとう !』


岩橋くんに礼を言って 、学校へと走った 。




玄樹「もう 、めんどくさいカップル」









『ゆう 、た………』


勇太「え 、あなた !?!?」


『な 、何して 、』


私は 、見てしまった 。


勇太が 、女の子と抱き合ってるところを 。


女子「あ 、あなたちゃ 、」


『え 、ちょ 、え 、なんかごめんなさい(ダッ』


勇太「あなたっ !!」


勇太が呼ぶのも無視して 、私は駆け出した 。




『(ドンッ
っ………す 、すいません』


海人「ちょ 、あなたちゃん !どうしたの !?」


『な 、なんでもないからっ』


海人「待ってよ 、(ガシッ」


『離して !』


海人「なんで泣いてるの ?何があったの ?」


『………泣いてる ?』


まさか 、私が ?


そっと頬を触ると 、指につく水滴 。


海人「神宮寺と 、なんかあった ?」


『っう………わたし 、もうむりだよ………』


海人「話聞くから 、俺ん家おいで」


『う 、うん……』









海人くんの家は 、お金持ちなのかなと思うほど大きくて綺麗だった 。


海人「なんか飲む ?」


『じゃあ 、お言葉に甘えて』


海人「はーい !」




海人「オレンジジュースだよ」


『ありがとう』


海人「それで 、どうしたの ?」


『勇太が女の子と抱き合ってるとこ見ちゃって 、』


海人「………ねえ 、また神宮寺 ?」


『え ?』


海人「(グイッ
俺は 、あなたちゃんの辛そう顔なんか見たくない」


『海人 、くん ?』


海人「どうして神宮寺なの ?俺じゃダメなの ?」


なに 、これ 。


いつもの海人くんじゃない 。


私の知らない海人くんだ 。


『やめ 、てっ !!(ドンッ』


海人「え 、あなたちゃん ?」


『私は海人くんを好きになれない』


海人「なんでよ 、」


『あんなのを見せられても 、やっぱり1番最初に思い浮かぶのは勇太だし 、1番好きなのも勇太なの』


海人「っ………… 、」


「(ガチャッ
あなた !!!」

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