第4話

Story1
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2021/05/09 00:07
ゴースト
ん?おや、来たねぇ
あなた

ごきげんよう

この人……ゴーストは、学園長の秘書的な………




ゴーストホストと呼ばれる補佐官の役割




学園長室の前で、来客の管理も行っている




スーツを来たゴーストは、タブレットを触り始めた
ゴースト
うん、学園長からの許可は出てるね。
扉を開けるから、少し下がってね
ギィ…




鈍い音をたて、扉が手前にゆっくり動く




その奥は、暗い廊下が続いている
ラウェル・フリーナ
ラウェル・フリーナ
相変わらず不気味なところね……
シャナル・ミドリア
シャナル・ミドリア
…一体どこが………
ここは学園長室に続く廊下で、奇襲も仕掛けも何もない
ラウェル・フリーナ
ラウェル・フリーナ
もーう!
そういうことじゃないの!
私は、右の髪を耳にかけた




すると、2人の言い合いもピタリと止む
ジュリア・フィアス
ジュリア・フィアス
あはは……すげぇ…こいつ先輩黙らした
あなた

(…聞こえてるからね、ジュリア)

あなた

では、行きましょうか

フレア・ノートル
フレア・ノートル
ん…さっさと行こ
ゴースト
では、粗相のないようにね
あなた

いつも粗相なんてないでしょう?

ゴースト
うんうん、確かにそうだ
腰までしかない白いマントを翻し、足を進める




寮長は、寮カラーのマントを制服につけることが伝統だ




制服も、形だけなら選べる




スカート、ズボン、長さも




袖の形もいくつかあったかな……




カツン、カツン────




ローファーのかかと部分が廊下に当たる音が響く





廊下の所々には、花瓶、絵画、燭台がある




ロウソクの炎が、私たちとすれ違う度揺れ動く




影も大きくなり小さくなりを繰り返す




またしばらく行くと、扉がある




2回ノックをし、声を張る
あなた

失礼致します!
クリスティア寮寮長、あなた・ホンテッド

あなた

プローツ寮寮長、ジュリア・フィアス

あなた

カシードル寮寮長、フレア・ノートル

あなた

カヴァル寮寮長、シャナル・ミドリア

あなた

タルワジア寮寮長、ラウェル・フリーナ

あなた

以上5名のみ参りました!

???
…………お入りなさい
スッ、と、音もなく扉が開く




中は、壁一面に本棚




灯りはロウソクの炎のみ




書斎の机には、本が折り重なり




その中央に、水晶玉がある




全員中に入ると、また扉が閉まる




と同時に、透き通る水晶が濁りを見せる




その靄の中から、顔が浮かび上がってきた




そう、この水晶玉に映る方こそ




我がノーブルシャドーカレッジ学園長



















マダム・レオン学園長────

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