第20話

20話
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2021/04/03 02:30
祥生
祥生
2人とも怪我はない?
祥生がお腹を押さえながら聞いてくる
あなた

私は少し頭がクラクラするくらいで大丈夫、祥生はお腹大丈夫?

祥生
祥生
んっ・・・まぁ、なんとか
ちゃんと鍛えてるからね
と照れ臭そうに笑った。
あなた

あやちゃんは?大丈夫?

と聞けば

ずーっといつも付けているブレスレットを握り締めながら天井や壁の方を見ている。
あなた

どうしたの?大丈夫?

と肩を触れば、やっとこっちを向いてくれる。
あや
あや
あっごめんね、えーとなんだっけ?
あっ、あなたちゃんとその人は知り合い?
と違う話をしてくる。
あなた

あっ、うん大平祥生くん
こっちは佐藤あやちゃん

と2人の紹介をして、体調の確認をした。
あや
あや
うん、私は大丈夫。
ありがとう
と笑顔を見せてくれた。



周りで何人かの女の子が倒れている。
きっと嗅がされた薬が効いているのだろう。
外に出れないか、部屋の中を歩く


窓には板が打ち付けてあり外れそうにない。
ドアも鍵がかかっているみたいだ


あっ携帯!と祥生が鞄を探すが見当たらない。

祥生
祥生
やっぱりないか、2人は?
と聞いてくる

あっ鞄!と足元のカバンを拾う。
あなた

あった!・・・

しかし携帯は画面が割れ、壊されていた。
あなた

・・・ひどい、買って貰ったばっかりだったのに

ダメ元で電源ボタンを押してみる。
やっぱりダメかと思った瞬間、一瞬電源が入る。


そして、すぐに光は消えた。

あやも周りを見渡すが、カバンは見つからなかった。
あや
あや
私も、無いみたい
3人は行き詰まってしまった。

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