第138話

明かされる真実。
1,112
2023/03/26 12:33











俺はあれからずっと気持ちが晴れなかった

当然や______やっと本気の恋が出来たと思ったのに

あれは全部偽りやったんや

やけど俺は何の抵抗もせずただ殴られているあなたに

違和感しか無かったんや
























治:お、不調ツム




侑:うっさい。お前にだけは言われとおないわ




角名:大丈夫だよ2人とも絶不調だから




双子:う"………




角名:委員長の様態は?




銀島:変わらずや。まだ目覚めへん




角名:そっか




















委員長はあれからまだ目覚めていないらしい

委員長の事が好きだった銀は

毎日部活終わりにお見舞いに行っとるらしい

























侑:銀も彼奴のこと許せへんやろ?




銀島:………




治:?銀?




銀島:……実はさ、俺毎日お見舞い行っとるやん?




角名:?そうだね




銀島:何回か見とるねん______春瀬の事を




侑:え?























あなたの事を?何で__________
























角名:春瀬さんもお見舞いに来てるって事?




銀島:あっちは俺が来ること知っとるみたいで多分時間避けて帰っとるんやろうけどたまに入口でな




治:あなたも毎日………?




銀島:毎日部屋の花が変わっとる。やから多分………























でも____________どうして

























『 キャー!!!! 』
























突然女の叫び声がした

屋上の方からやった






















侑:っ




角名:え、侑!?






















俺は何故かめちゃくちゃ嫌な予感がして走り出した
























侑:っ!!!
























俺は屋上へ行く階段に到着した

到着した階段の下には________誰かが横たわっとった


























侑:…………あなた…………?




あなた:……………
























倒れとったのは紛れもない______俺の元カノやった

あなたはピクリとも動かず頭から血を流して倒れとった

階段を見ると3.4段血がついとった

少なくとも3.4回は角に頭をぶつけとるっちゅーこと
























真奈:先輩がっ……急に飛び降りて……!!
























階段の上にいたのは知らん1年だった

もう虐められた事に限界を感じたんやろか

自業自得やろ

そう思うも________気持ちは何故か晴れなかった
























『 あなたっ!!!!! 』


























銀島:え、委員長……!?




侑:………!





















久々に聞いたその声は

あなたに突き落とされた_____委員長の声




















瑠衣:あなた、あなたしっかりして!あなた!




銀島:委員長……何でや?春瀬が委員長を……




瑠衣:はぁ!?






















『 アンタ達、あなたの過去の何を聞いとったの!? 』























侑:え……?




瑠衣:あなたがそないな事する子やった?同じような状況の中此処に逃げてきたんやないの!?




侑:っ………!




瑠衣:っ私を突き落としたのはあなたやない!!

























" あの子や! "

そう委員長が指さしたのは______上におる1年やった
























真奈:……あなた先輩に脅されてるんですか…?それとも頭をぶつけて記憶が……?




銀島:そ、そうやで委員長落ち着き。侑も酷い言われようやったしやっぱり……




瑠衣:……酷い言われよう?




侑:……?




瑠衣:……宮侑は一瞬でもあなたを信じた?




侑:え…?そりゃあもちろん……




瑠衣:それで酷いこと言われたの?




侑:……おん……




瑠衣:………聞き覚え……あらへん?




侑:え………?っ………!!!

























" 信じてくれた2人に________酷い言葉をぶつけたの "






















侑:ほな……あなたは……




瑠衣:東京の時と全く同じ、あの女に脅されたんよ!!




侑:っ!!!!




瑠衣:あなたは私に話してくれた。春高の時に例の沙耶さんに不安になるようなことを言われたんや




侑:え?




瑠衣:やけど春高直後やったから、宮侑( アンタ )には余計な心配掛けたくなくて黙っとったんや




















やから様子がおかしかったんか?
























瑠衣:彼奴は沙耶さんの幼馴染みやで




侑:は?




瑠衣:アイツらはグルや!稲荷崎( こっち )にいる幼馴染みを使ってあなたを陥れようとしたんや!




角名:え………




瑠衣:実際彼奴から" 宮侑に嫌われて別れろ "そう言われたらしいんや




治:………!




瑠衣:あなたは私には話してくれた。やけど流石にこれは宮侑に言わなあかん。そう思って放課後言おうとしてたその日に


























『 私が彼奴に階段から突き落とされたんや。』

























つまりあなたは________何もやっとらん……?
























真奈:……証拠が無いわ




?:証拠ならあるで?




真奈:!?






















屋上の扉から顔を出したのは

























理央:お前があなたちゃんを突き落とす一部始終、ばっちり撮らせてもろたで




真奈:!?




理央:…………侑


























『 あなたちゃん、皆のいない所で毎日泣いとったで。』
























侑:え…………




瑠衣:っそんな事よりはよ救急車!!




侑:っあなた………!






















頭から血を流すあなたをよく見ると

もう________呼吸をしとらんかった

























侑:あなたっ…………あなた頼むっ…………



























" 目を開けてくれ________ "


























その言葉はあなたに届かなかった。










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