瑠衣:宮侑!!
侑:……!委員長……
銀島:春瀬は!?
侑:………この中や
突然止まった呼吸、そして心臓
あの後あなたは直ぐに手術室へ運ばれた
やけど________まだ赤いランプは消えんかった
侑:……あなたが目を覚ましたんや
瑠衣:え……!?
侑:ほんまに一瞬やったけど……ちゃんと目が合った
銀島:そうやったんか……
侑:俺を見たあなたは俺にこう聞いたんや
" あたしの事、好き?ってな "
俺がそう言うと2人は驚いた顔をしとった
瑠衣:……あなたの中で宮侑とは嫌われたままで終わっとったから、夢か現実かわからんかったけど隣におった宮侑( アンタ )を見て確認したかった、いや、言って欲しかったんやろな
侑:え………?
『 もう一度______好きって言って欲しかったんやろ。』
侑:っ……んなもんいくらでも言ったるわ
瑠衣:……!
侑:あなたが聞き飽きたって思うくらい、嫌ってくらい伝えたる…!やからっ………!
" もう一度戻ってきてや__________! "
俺が手術室に向かってそう叫んだ瞬間
手術中のランプが消えた
侑:………!
医者:………
瑠衣:先生、あなたは………
医者:………
『 手術は成功しました。』
侑:え………
医者:そして奇跡的に呼吸も安定しています
侑:………!
" 今は眠っているだけの状態なので
時期に目が覚めるかと思います "
医者はあなたを運びながらそう言ってくれた
実際手の施しようがないくらい火は消えかけとったらしい
やけどほんまに急に______それが回復したらしい
侑:あなた
あなた:………
侑:俺は……またあなたに会えるんか?
俺はあなたの手を握った
すると______優しくあなたが握り返してくれたんや
侑:っ………!あなた………!
『 次は絶対守ったる。やから________安心して起きや。』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。