第142話

消え掛けた火。
939
2023/03/29 11:41

















瑠衣:宮侑!!




侑:……!委員長……




銀島:春瀬は!?




侑:………この中や





















突然止まった呼吸、そして心臓

あの後あなたは直ぐに手術室へ運ばれた

やけど________まだ赤いランプは消えんかった





















侑:……あなたが目を覚ましたんや




瑠衣:え……!?




侑:ほんまに一瞬やったけど……ちゃんと目が合った




銀島:そうやったんか……




侑:俺を見たあなたは俺にこう聞いたんや























" あたしの事、好き?ってな "

俺がそう言うと2人は驚いた顔をしとった





















瑠衣:……あなたの中で宮侑とは嫌われたままで終わっとったから、夢か現実かわからんかったけど隣におった宮侑( アンタ )を見て確認したかった、いや、言って欲しかったんやろな




侑:え………?

























『 もう一度______好きって言って欲しかったんやろ。』
























侑:っ……んなもんいくらでも言ったるわ




瑠衣:……!




侑:あなたが聞き飽きたって思うくらい、嫌ってくらい伝えたる…!やからっ………!


























" もう一度戻ってきてや__________! "



















俺が手術室に向かってそう叫んだ瞬間

手術中のランプが消えた
























侑:………!




医者:………




瑠衣:先生、あなたは………




医者:………






























『 手術は成功しました。』


























侑:え………




医者:そして奇跡的に呼吸も安定しています




侑:………!























" 今は眠っているだけの状態なので

時期に目が覚めるかと思います "

医者はあなたを運びながらそう言ってくれた

実際手の施しようがないくらい火は消えかけとったらしい

やけどほんまに急に______それが回復したらしい
























侑:あなた




あなた:………




侑:俺は……またあなたに会えるんか?
























俺はあなたの手を握った

すると______優しくあなたが握り返してくれたんや
























侑:っ………!あなた………!


























『 次は絶対守ったる。やから________安心して起きや。』









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