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第22話

赤い月の日

今から、もう何年も前の話。



すっかり暗くなった町外れ。

ひとりの男はふと足を止めた───
森鴎外
森鴎外
………
男の名は森鴎外。


ポートマフィアの、最近変わった首領。
彼は複数の黒服の部下と、新しく部下になった少年、太宰治を連れて、瓦礫の山の中を歩いていた。
太宰 治(少年)
太宰 治(少年)
ねぇ、森さーん。まだぁ〜?
僕疲れたんだけど
森鴎外
森鴎外
ははは、確かにかなり歩いたね。
もうそろそろだと思うのだけど
森がそう云った直後、
ふたりは足を止める。


ふたりの目の前にあったのは、瓦礫。

その視線の先には、瓦礫の上にある捨てられた仏蘭西人形だった。


その人形は酷く汚れていた。
それも、土や泥なんてものではなく、人の血によるものだった。
森鴎外
森鴎外
おや、こんな所にお人形が
You(少女)
You(少女)
………

森がそういう云うと、人形の後方から無数の糸が現れ、森に向かって飛んでゆく。

人形の赤い瞳が、後ろに光る月と共鳴した。
森鴎外
森鴎外
おっと
森はその糸をメスで全て切り落とす。
森鴎外
森鴎外
これはこれは、人形かと間違えるほどの端麗な少女ではないか
太宰 治(少年)
太宰 治(少年)
森さん?
森鴎外
森鴎外
太宰くん。
この子、組織に連れていこう
太宰 治(少年)
太宰 治(少年)
え、
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森鴎外
森鴎外
よし、これでいいかな
You(少女)
You(少女)
………
新しい服を与えられたり、髪を結ばたりと身なりを整えられた人形………もとい少女は、大人しくされるがままになっている。
森鴎外
森鴎外
さて、いくつか君に聞きたいことがあるんだがいいかな?

少女はこくりと頷いた。
森鴎外
森鴎外
君の名前は?
You(少女)
You(少女)
………あなた
森鴎外
森鴎外
ふむふむ、可愛らしい名前だ。
じゃああなた、君の両親はどこだい?
You(少女)
You(少女)
両親は………私が、殺した
森鴎外
森鴎外
どうやって?
You(少女)
You(少女)
糸を巻いて、半分こにした。
そんな様子を太宰はひとり、静かに聞いている。
森鴎外
森鴎外
そうかい。よく分かったよ。
太宰君、この子を頼めるかい?
太宰 治(少年)
太宰 治(少年)
えっ………僕?
森鴎外
森鴎外
この子の異能はきっとマフィアにとって役に立つものになるだろうからね。
基本的なことから、教えてあげてくれ
太宰 治(少年)
太宰 治(少年)
………はぁい




これが、あなたと太宰の出会いだった。