第24話

21話
2,510
2019/04/14 14:20
電話を切ってから数時間。


あと30分で高尾さんがくる。


服装を二度目のチェック。
普段特に出掛けるとか、誰かの家に行くとか
あり得ないことだったし。
今日は、スカートは私はあんまり履かないから。
白いヒラヒラのブラウス?と、七分丈のジーンズ。
それに明るい茶色のジャケットを着てこうと思う。
あとは、黒いハイカットのスニーカーで、
髪型は後ろにふんわりとみつあみしてみた。
これを可愛いと言うのかは分からないけど、
まぁ、いいかな?
あ、髪飾り…何にしようかな。
でも、お父さんからもらった星のにしよう。
パチッ
ピーンポーン♪
青紫 (you)
わ、もう来た。
青紫 (you)
はい、
とドアを開けると、
高尾 和成
あなたちゃん二度目のたんおめー!
おはよー!
青紫 (you)
こんにちはですね(笑)
ありがとうございます。
高尾 和成
こんちわか。いや…あなたちゃんさ…。
こちらを見たまま固まる高尾さん。
あ、服装変だったのかな…!!
青紫 (you)
へ、変ですか…?
高尾 和成
真逆ー!可愛すぎー!
見られたくない位…(ボソッ
青紫 (you)
ん?
高尾 和成
何でもなーいよ!
あなたちゃん上着着といで!
青紫 (you)
はい、中入ってください。
上着取ってきます。
と、高尾さんには玄関で待ってもらい、上着と鍵とあるものを持って玄関に。
青紫 (you)
外、寒いですか?
高尾 和成
うーん、風が少しあるからねー。
上着着なよ?
青紫 (you)
分かりました
高尾 和成
あーとさ、いつまで高尾『さん』なのさ!高尾でいいよ!高尾で!
青紫 (you)
え…それは無理です。癖なので。
高尾 和成
あと敬語っ!
青紫 (you)
もっと無理ですよ…!
急にそんなことを言われても無茶な…!
青紫 (you)
じゃあ高尾くんでどうでしょう?
高尾 和成
……許すっ!
青紫 (you)
敬語は…またゆっくり改善します?
高尾 和成
うん!あと…その紙袋の中身は?
青紫 (you)
私の好きなお店のお菓子です♪
おそらく火神さん家に行くのであろうから


歩き始める。
高尾 和成
好きなお菓子って?
青紫 (you)
あ、今回はクッキーですね。
みんなで食べれるかと思って。
高尾 和成
ほほー!美味しいんだろーなー!
青紫 (you)
美味しいです!
高尾 和成
そっかー!
あ、思ったんだけど、あなたちゃんさ、
赤司と面識とかある?
青紫 (you)
赤司さんとは中学の時、
会いましたよ…?







こっから過去の話。



それは、3年の時一度だけ体育館へ行った時の事。
黒子さんが珍しく本を返し忘れていたから
彼は確か…バスケ部?だった様な…。
そう考えながら体育館へ向かう。
すると。
??
何か用かな。
突然横から声が聞こえて
青紫 (you)
ひゃっ、
変な声を出した。
??
すまない、驚かせるつもりは無かったよ。
青紫 (you)
あ…いえ…こちらこそ。すみません。
黒子さんはいらっしゃいますか?
??
黒子か、少し待っててくれ。
その赤い色の髪の男の方は私よりもほんの少し背が低かった。


何か、凄い主将だとか。


頭も良いし、カッコいいと女子に言われてた気がする。


すると黒子さんは走ってかけよってくれる。
黒子 テツヤ
青紫さん…!?どうかしました?
青紫 (you)
あ、ここまですみません…!
珍しく本を…
ここまで言うと黒子さんは気づいたのか口を抑えて
黒子 テツヤ
すみません!すぐ持ってきます。
??
じゃあ、失礼。
青紫 (you)
あ、お名前は?
赤司 征十郎
赤司、赤司征十郎だ。君は…
青紫 (you)
私っ、青紫あなたです。
赤司 征十郎
そうか。わざわざここまでありがとう。
青紫 (you)
いえ、当たり前のことをしたまでですので。
赤司 征十郎
確かにそうだが、とても良い人だね。じゃあ、
すると、戻っていく赤司さん。


何か、爽やかって感じだな。
黒子 テツヤ
すみません、青紫さん。
黒子さんから小説を受け取って、
青紫 (you)
いえ、返しときます。
黒子 テツヤ
赤司くんと…大丈夫でした?
青紫 (you)
何がです?
黒子 テツヤ
いえ、本、よろしくお願いします。
青紫 (you)
はい。

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