電話を切ってから数時間。
あと30分で高尾さんがくる。
服装を二度目のチェック。
普段特に出掛けるとか、誰かの家に行くとか
あり得ないことだったし。
今日は、スカートは私はあんまり履かないから。
白いヒラヒラのブラウス?と、七分丈のジーンズ。
それに明るい茶色のジャケットを着てこうと思う。
あとは、黒いハイカットのスニーカーで、
髪型は後ろにふんわりとみつあみしてみた。
これを可愛いと言うのかは分からないけど、
まぁ、いいかな?
あ、髪飾り…何にしようかな。
でも、お父さんからもらった星のにしよう。
パチッ
ピーンポーン♪
とドアを開けると、
こちらを見たまま固まる高尾さん。
あ、服装変だったのかな…!!
と、高尾さんには玄関で待ってもらい、上着と鍵とあるものを持って玄関に。
急にそんなことを言われても無茶な…!
おそらく火神さん家に行くのであろうから
歩き始める。
こっから過去の話。
それは、3年の時一度だけ体育館へ行った時の事。
黒子さんが珍しく本を返し忘れていたから
彼は確か…バスケ部?だった様な…。
そう考えながら体育館へ向かう。
すると。
突然横から声が聞こえて
変な声を出した。
その赤い色の髪の男の方は私よりもほんの少し背が低かった。
何か、凄い主将だとか。
頭も良いし、カッコいいと女子に言われてた気がする。
すると黒子さんは走ってかけよってくれる。
ここまで言うと黒子さんは気づいたのか口を抑えて
すると、戻っていく赤司さん。
何か、爽やかって感じだな。
黒子さんから小説を受け取って、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!