細めの外見からは思いつかないほどガッチリとした腰周りに腕を通してバイクに跨る
さっきまで怖くてたまらなかったバイクも違う意味で私の心臓は高鳴る「テテもそうならいいなぁ」
そのままバイクで走っていくと見慣れた風景が立ち並ぶ住宅地
公園の時刻を見るともう朝の4:00頃を迎えていた
今日も学校だし、帰りたくない家で過ごすより此処で座って日が昇るのを待とう。
さっきまで一緒にいたテヒョンさんに別れを告げるとまた閑静な住宅街に響き渡るバイクの音
「じゃ。」軽く挨拶をして私を乗せていた時よりも早いスピードで帰っていた
少し肌寒い早朝。私はホット珈琲を片手にブランコに座りながら待つことにすると、またあの聞き慣れたようなバイクの音がした
ほんの少しだけ額が汗ばんでいて急いで戻ってきてくれたような気がした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。