第7話

💎
674
2020/12/23 10:36


細めの外見からは思いつかないほどガッチリとした腰周りに腕を通してバイクに跨る

さっきまで怖くてたまらなかったバイクも違う意味で私の心臓は高鳴る「テテもそうならいいなぁ」





そのままバイクで走っていくと見慣れた風景が立ち並ぶ住宅地
You
You
「あ、ここで降ろしてください」
てひょん
てひょん
「ん。」
You
You
「今日はありがとうございましたっ」


公園の時刻を見るともう朝の4:00頃を迎えていた
今日も学校だし、帰りたくない家で過ごすより此処で座って日が昇るのを待とう。


さっきまで一緒にいたテヒョンさんに別れを告げるとまた閑静な住宅街に響き渡るバイクの音

「じゃ。」軽く挨拶をして私を乗せていた時よりも早いスピードで帰っていた
You
You
「 はぁ  …   」
You
You
「  帰りたくないな  …  」
You
You
「残りの人生あんな家で過ごしたくない
少し肌寒い早朝。私はホット珈琲を片手にブランコに座りながら待つことにすると、またあの聞き慣れたようなバイクの音がした


You
You
「あれ … この音はてひょんのバイク?」
てひょん
てひょん
「お前。なんで帰んないの」


ほんの少しだけ額が汗ばんでいて急いで戻ってきてくれたような気がした。


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