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第15話

💎
863
2021/01/16 10:57


ジミンの方へ向おうとしても長時間座っていた私の足は力が入らなくて立つことすらふらつく。見た目は健常者に見えるからこそ誰にも理解されないこの苦しみ。人間生まれた時は1人なのに人を頼りたくなる






You
You
こうやって普通に歩けるのもあとどれ位なんだろう
You
You
怖い … 自分が自分じゃなくなる感覚…
You
You
てひょん  ……    会いたいよ。
てひょん
てひょん
      なんか言った?    





私の頭の上に大きな手が重なって、よしよしとされる。この匂い、この感触は見なくてもわかる





私が今会いたくてたまらなかった人。




You
You
どうして ここが分かったの?
てひょん
てひょん
お前のその制服、ここのだろ?
You
You
ありがとう、でも帰るね。ごめんね
てひょん
てひょん
帰るってあの_居たくもない家に?
てひょん
てひょん
   悪趣味だな。  ふっ
You
You
私だって帰りたくて帰るわけじゃないの
てひょん
てひょん
俺のところにいればいいだろ、





てひょんといたらきっとどんどん甘えてしまう。それに私の病気を知ったら貴方は耐えられる?あと1年生きられるかどうかの " こんな身体 " の私を





You
You
    でも  …    
You
You
私はきっと貴方に迷惑をかけちゃうから
てひょん
てひょん
お前がその辺フラついて警察の厄介になるよりよっぽどいい
てひょん
てひょん
ついてくる?それとも帰る?あんな家に
You
You
テヒョンと  ……    
You
You
        居たいです
てひょん
てひょん
何?聞こえない?まぁ聞こえても俺がお前を離さないけど





ちゃんとついてこいよ。ってあの爆音のバイクに揺られて帰るのはこの前と違うちょっと大人のホテル








You
You
テヒョンとなら怖くないよね
You
You
神様、どうか最後の幸せな時間を下さい

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