第11話

動き出す歯車と針
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2020/09/13 08:49
沖田side





練習を始めたものの




舞台で軽い捻挫ねんざをやってたから




ちょっと激しいことすると痛くて、




お医者さんにも安静にするよう言われたけど、仕事柄無理だよねって。


沖田
いってて·····




なにわ男子side






高橋
なぁ、みんなぁ。
西畑
ん?
高橋
あなた、おかしない?
大西
え?どこが?
道枝
あ、ホンマや。足、痛そう、、。
高橋
な?
西畑
あれ、捻挫したみたいなこと言っとったけ?
長尾
言っとった覚えないんすけどね。
藤原
あなた、素直じゃないからなぁ。
大橋
こういう時ぐらい、素直になったらええのになぁ。
西畑
はっすんがそーゆー事言うのめずらしっ。
大橋
たまには言うし?
道枝
恭平、どこに行くん?
高橋
え、決まっとるやろ?
あなたのところ。
長尾
急にかもし出した、彼氏感。
藤原
鏡じゃなくって、あなたのところに行くなんて、、。
成長したなぁ、、。
大西
お母さん感ハンパない笑






沖田&恭平side





高橋
なぁ、あなた。
沖田
ん?どーしたん、きょーちゃん。
高橋
足、くじいたやろ。
どっかで。
沖田
は、ん、え?笑
んな事ないって。
高橋
いーや。俺が見たんやから、絶対そーや!
沖田
それ言うなら、俺が言うたからの方がいいと思うけど?笑
高橋
話をそらさない!
ほら、正直に言うてみいよ。
強がらんと。
沖田
ん~笑 まぁ、くじいたよ?
くじいたけど、大丈夫!笑
高橋
大丈夫じゃないって。
しかも、笑い事じゃないし。
アイドルやねんから、自分の体ぐらい大切にしろ。
沖田
めずらしっ笑
ありがとーな。でもなぁ、、、。
うちは、こんな事で休めやんから。
簡単に休めるような人間に生まれてこんだから。
じゃ、がんばるわ笑
高橋
、、、、無理は禁物やから。
いつでも俺んとこ来てええから。
沖田
ありがとっ。きょーちゃんもやで。








そう言い、彼女は優しく微笑んだ。





でも、どこかはかな




いつかこの世から消えていきそうな微笑みだった。












これを見ていたなにわ男子。




これを見ていたKing & Prince。




これを見ていたJrたち。







それぞれ何かを悟ったはずだ。










これはKing & Princeとしてデビューし、2年経った頃のこと。





あともう少しで、3年経つ。











そして、今から運命の歯車、最期までの時計は動き出す。







沖田の最終駅へと。

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