第20話

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2023/01/30 03:25

ビルダ視点 ___
ムー
スースー…zzZ
ベリアン・クライアン
フフ♪ 気持ち良さそうですね
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
そうだな

はしゃぎすぎたのかムーは
私の膝の上で眠ってしまった
ベリアン・クライアン
では、私は失礼致します
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
あぁ ありがとう ベリアン
ベリアン・クライアン
いえいえ、
なにかありましたらお呼びください
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
わかった

そうしてベリアンは私の部屋を出た
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
(行ったかな?)

私は膝にムーが居るため動けない

そのため 魔法でベッドの隣の机に置いてある

アンティークな電話機をふわふわ浮かびながら
自分の傍まで持ってくる

数字を回し手に取った📞


ピリリリンッ ピリリリンッ




ガチャ
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『もしもし?』
ヴァン軍 総司令官
この声は……ビ、ビルダ様?!」

今 私が電話した相手は

スカーレット家 に仕える軍
「ヴァン軍」の総司令官
ヴァン軍 総司令官
「お久しぶりでございます! 」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『あぁ 久しぶりだな』
ヴァン軍 総司令官
「最近 顔をお見せに来ていないので何かあったんじゃ心配しておりました。」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『すまないね 最近忙しくて
そちらに行けなくて』
ヴァン軍 総司令官
「いえいえ!お元気そうでよかったです」

私は彼を信頼している

私が幼い頃から軍に居る人物
私も幼い頃剣の修行をしてくれた
軍の中では常識人で優しく周りから慕われている
だがこう見えて彼は強い

彼も同じく吸血鬼

軍人は約大半は吸血鬼だ
その他は数少ない種族達だ
ゴブリンや獣人 魔法使いなどね
ヴァン軍 総司令官
「ところで、ビルダ様
どうしてお電話を?」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『あぁ 実はな』
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『昨日黒のお茶会に参加したんだが
そこでヴァンピール家の当主と会ってね』
ヴァン軍 総司令官
「ヴァンピール家の当主様に…」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『あぁ そこで聞いたのが最近吸血鬼が吸血鬼狩りに殺された事件があってらしくてね』
ヴァン軍 総司令官
「な、なんだって?!」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『人間として街に住んでいた吸血鬼だ
夜人を襲ってるところを見つかり殺されたらしいんだ』
ヴァン軍 総司令官
「…タイミングが悪かったんですね」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『そうだな』
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『どうやら 深い森で殺されたらしくてな』
ヴァン軍 総司令官
「街ではなく 森の中で人を襲ったんでしょうか…」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『それは分からない』
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『だが、深い森はスカーレット家の館の近くだ』
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『護衛を増やし周りを警戒するように』
ヴァン軍 総司令官
「御意」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『それを伝えたくてね』
ヴァン軍 総司令官
「お忙しい中ありがとうございますビルダ様!
最近 深い森を見回り中に吸血鬼狩りのような人物を見ました」
ヴァン軍 総司令官
「やはり…また吸血鬼狩りが動き始めたんじゃ?」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『そうだね…』
ヴァン軍 総司令官
「ですが…!命をかけてでも私達が
ビルダをお守り致します!」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『フフ♪ 期待しているよ 総司令官』
ヴァン軍 総司令官
「任せてください!」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『それじゃ また何かあればこちらに連絡を』
ヴァン軍 総司令官
「御意、」
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『それじゃあ』
ヴァン軍 総司令官
『ビルダ様もお気をつけて、、』
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
『 あぁ ありがとう…』

私は電話を切る

魔法で電話機を元の場所に戻し

ムーを抱えベッドに運び

私は自室の窓を開けると月が見えた

月は光を放ち照らしている 三日月みたいだ
ビルダ・ロロ・スカーレット
ビルダ・ロロ・スカーレット
(平和な世界はいつ訪れるのか…)
月を見上げながら 昔を思い出していた


私達 一族

吸血鬼は人間を忌み嫌い 人間も私達を忌み嫌う

人間は吸血鬼を殺し 吸血鬼は人間を殺す


大昔、人間と吸血鬼の戦争が起きた時代
それがルールのようなものだった

だが、戦争が終わり 私達一族は滅びの危機
私が当主になり人間を襲うことをしないっと
吸血鬼の当主達で決めたのだ

だが、ふと思うのだ

仲良く出来ないものなのか そう思っていた

種族が違くても私達は語り合えるんじゃないかって

でも そんな上手く行く訳がないのだと

私はスカーレット家の当主。

吸血鬼狩りや貴族は私を狙っている

見つかれば命はない


いつ死ぬか分からない日々に


いつも私は怯えている

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