無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

前の話
一覧へ
次の話
10
2021/02/26

第1話

生い立ちと発見
ある日一人の少女が誕生した
元気に産声を上げて産まれた
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
うぅぅ
ガラビィ家の長女として生を受けた
名前はDOLL、
彼女は美しかった
それが故、母親に愛されなかった
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お母さん…痛いよぉ……
母親
母親
あんたが綺麗なのが悪いのよっ!!!
バチンッ
理不尽極まりない事で毎日叩かる
だが、DOLLがまだ幼い頃に父親は死んでしまった以上、母親に頼るしかないのだ
そして今日も、母親の居ない家で一人、ご飯を作って食べていた
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
…ひとりぼっち……
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
美味しくない……
DOLLはいつも一人だった
その所為で感情が薄れてしまった
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お母さん、悲しいよ、
母親
母親
そんな真顔でいられるんだから、悲しくなんてないでしょう
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
ううん、私悲しい、
母親
母親
……何よっ!!あんた、気持ち悪いのよ!!!
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
……
母親
母親
あんたなんか私の子じゃない
母親
母親
あんたは「人形の子」よっ!!
「人形の子」それはDOLLの産まれた地域では
「いずれ汚れて朽ちる、生まれ損ない」
という意味だった
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
私、部屋いるね、
部屋と言っても狭い押し入れだ
ガチャンッ
母親
母親
もう二度と出てこないで
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
分かった
母親が鍵を閉めた以上、もう出られない
DOLLはその中で一週間を過ごした
母親
母親
あんたとはもうお別れよっ!!!!
母親が声を荒らげて言う
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お母さん、どこか行くの
母親が近付く音がする
母親
母親
あんたはその中で屍になってなさい
押し入れの中から大きめの声で言う
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
分かった
それぐらいしか言うことが無い
母親
母親
さよなら
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
バイバイお母さん、
押し入れの扉を叩いた
やはり返答はない
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
……お腹空いた
母親が出ていってから何週間も経った
空腹感に苛まれ、DOLLもう死にかけだった
その時だった
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
この物件か……
玄関から声がした
誰か来たのだと思いDOLLは叫んだ
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
助けて、お腹空いた
感情のこもってない声で同じ言葉を繰り返した
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
ん?子供?
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
助けて、お腹空いた
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
ここだよ、私ここに居るよ
押し入れの中から必死に自分の場所を教えた
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
ここか………
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
ん?開かないな……
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
私、開けられる、開けていい
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
あぁ開けてくれ
ドガンッという大きな音と共に扉が開いた
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
!?
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
(この子供が開けたのか!?)
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
誰なのかな
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
わ、私はアルライ・アビス、
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
私、DOLL・アビィ・ガラビィ
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
!ガラビィ家の子か……
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
私、有名
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
あぁ、ガラビィ家はかなり有名な貴族だな
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
そうなんだ
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
(なぜそんな有名貴族の子供がこんな所に?)
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お母さん、いつ帰ってくるかな
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
お母さん?
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
うん
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お母さんの名前、ハルヴィン・アン・ガラビィ
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
!!
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
知ってるの
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
あぁ!ハルヴィンは知っている!
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
私の元妻だ!
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
そうなの
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
あぁそうさ
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
今は離婚してアビスという名になってしまったが
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
子供、いたの
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
子供は産まれてたな
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
その子の名前は確か……
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
DOLL……?
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
私、DOLLだよ
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お父さんは私が2歳の頃に死んじゃったんだよ
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
2歳……
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お母さん、言ってたの
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
(2歳の頃…ちょうど離婚した時だ)
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
(という事は……)
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
DOLL、言いたいことがある、
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
私は……君の実の父親かもしれない、
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
……
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
まぁそんな顔になる理由も分かる、
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
父親は死んだと言われてもう3、4年は経っているからな、
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お父さん
そうDOLLが言った途端、急に涙が出てきた
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お父さん……なんだ……
DOLL自身は嬉しくなくとも、心が嬉しくて泣いているのだ
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
おわっ!?
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
私、嬉しいんだと思う、
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
自分の事、分かってない
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
そうか……
DOLLは急に温かくなった
初めて抱きしめてもらったのだ
人の温もりも言うものを、初めて感じたのだ
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
今までよく頑張ってくれたな
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
(とても冷たい…あいつは子供をどれだけ放置しているんだ……)
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
あったかいね、お父さん
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
お前もいずれ、私の様に温かくなれるさ
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
私、今幸せだよ
無機質な声で言った
母親はいつも「そんな声なんだからそんな訳ないじゃない」と返していた
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
そうか、良かった…!!
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLLが唖然とするのも当たり前だ
嬉しかったのだ
自分の言葉で誰かが安心してくれたから
この人は私を責めない、優しい人と分かったから
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お父さん……
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
ん?呼んだか?
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
ううん
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
さぁここでは冷えてしまう
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
私の事務所へ行こう
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
分かった
2人は話しながら事務所へ行った
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
私ね、人形の子って言われてたの
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
人形の子……か…
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
うん
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お母さんはいつも、叩いてくる
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
私、ずっと我慢してた、私が悪いから
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
……
アルライは悲しかった
自分の実の子供が、こんな状態だから
そして、
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
DOLLは悲しくないのか?
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
全く……
DOLLが何も思っていない
感情が薄れるまで放置してしまった自分が憎かったのだ
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
お父さん……私、これから温かくなれるの
疑問文が疑問に聞こえない
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
あぁ温かくなれるさ
「誰なのかな」「知ってるの」「そうなの」
この疑問文、全てが疑問に聞こえないのだ
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
(可哀想な子だ……)
DOLLを見るが、DOLLはただ前を向いて歩いているだけ
冷たい手と冷たい表情、体もやせ細って唇も青い
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
(ハルヴィン……許さない)
歩いているうちに事務所に着いた
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
ここだよ
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
……
DOLLはただ見ているだけだった
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
大きい…
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
そうか(*´﹀`*)
今まで狭い部屋ばかりだったDOLLにとって、広く大きいアルライの事務所は特別なものだった
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
もちろんDOLLの部屋もあるぞ!
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
広い
アルライ・アビス(社長)
アルライ・アビス(社長)
とっても広いぞ!!
DOLL・アビィ・ガラビィ
DOLL・アビィ・ガラビィ
良かった…
DOLLは心做しか少しだけ温かくなれた気がした
〈次回予告〉
アルライの事務所はメイド派遣の事務所で、DOLLはすくすく育ち、メイドとして働く事になった。
平和に暮らしいていたDOLL達だが、悲劇が!!!
ここから始まる物語「DOLLSTORY」