第4話

無理 を するな
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2018/08/10 15:16



「 名前 が 無い ... ? 何故だ 」









軽く首を傾げ問いかけてみる .







本当 は 聞 いて は いけない の かも 知れない









だが . 気になるの だから しょうがない










『 ん ~ . 笑 わないでよ ? 』










「 笑う 事 じ ャ ね ェ だろ ? 」










『 ま ぁ ね 』







くすり と 青年 は 苦笑 してみせた









『 僕 さ . 名前 を 付けて 貰えなかったんだ 』








「 ..... は ? 普通 は 付けるだろ ? 」







大抵 の 親 は 生まれて から その日 位 には 名前 を









付けている








なのに 此奴 は 付けて貰っていない .







『 僕 . お父さん 居なくてさ . お母さんも 僕を産んで ... 』






突如 青年 の 頬 を 伝う 一粒 の 雫







自然 と 出た モノ なのだろうか







何 か を 思って . 感情 が 出てしまったんだろうな









何て . 正解 か 分からない が そう 思ってしまう .








『 あれ . 可笑しい ... な ... 何 ... でだろ ... 』









次々 と 溢れ 出てくる 雫 達 は 重なり .








小さな 粒 から 大きな 粒 へと 変わり . 頬 を 伝って










流れていく .








止まらない 雫 を 堪えよう と 青年 は 懸命 に 袖 で 拭う .









『 え .へへ 止まらないや... 』








悲しい はず なのに . 辛い はず なのに







青年 は 笑うこと を 辞めなかった










「 おい . 笑うな . 無理 すんじゃ ねぇよ 」








何時の間にか 勝手 に 出てきた 言葉 は 青年 の 涙 を 止めた








「 ... ほ . ほら . もう 泣 くな 」








頬 に 付いた 雫 を 自身 の 服 の 袖 で 拭ってみせた









他人 に こんな 事 を するのも アレ だが .








泣いている 奴 を ほっておく 事 も 出来ない









あ ァ . 俺 は 一体 この 青年 を どうすれ ば 良いんだ ... ?

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