炭治郎たちと別れてからは
私は無限城で過ごした
でも、私と仲がいい人たちはいなかった
みんな人間のところに行っちゃった
そんなときだった
猗窩座にぃが帰ってきたのは
バン!
私は猗窩座にぃのいる部屋に急いで行った
でも……見た感じ傷なんてないけど
さすが猗窩座にぃ
……あれ?
あそこに置いてある刀……見たことある
やっぱり!
柱……!
もしかして、しのぶさんや、蜜璃ちゃん??
いや……天元さん??
とりあえず、仲がいい人たちじゃなくて良かった
まあ、鬼になれば身体能力あがるしね
人の時に強かったら鬼になればもっと強くなる
炭治郎……その場所にいたんだ
ってことは、炎柱の死ぬときを見たのかな
そしたらつらいよね……
大丈夫かな
猗窩座にぃには悪いけど、
私はあの子達と仲良くしてたい
一緒にいると、心が暖まる……
もちろん上弦たちも心は暖まるんだけどね……
スーーーー,パタン
ドサ
ああ、気持ちーい
やっぱりベッドはいいわ……
こうして私は、長い間眠り続けた
あまりにも寝すぎて心配になった鬼たちが
代わる代わる様子を見に来たらしい
でも結局、私が起きたのは何日もたった後だった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!