ドンドカグシャパキン
無限城で色々な音が混ざる
その音がする方に、2つ動く影が見える
※ 椿狂咲とは、自分と相手の間を埋め尽くすように椿の花を敷き詰め、視界を遮る術
花の香りで、相手の脳を惑わす
今だ!
私は無惨との間を詰めるように一瞬で移動し
頸に向かって手を振った
私は体を吹き飛ばされる
そのまま私は気を失っていった───
「もう、だから出てってってば!」
バタンッ
音がする
私が目を開けると、そこには心配そうに見ている
堕姫ねぇがいた
ちょ、堕姫ねぇ、そんなに抱きしめたら
私、3日間も戦ってたんだ
昔と比べたら随分攻撃が通じるようになったなあ
自分でもわかる
全然からだに力がはいらないから
無理したって血鬼術もあまり使えなさそう
……当分、三色団子もお預けか
堕姫ねぇには堕姫ねぇの仕事があるし
……でも、なんか嫌な予感がする
そういって、堕姫ねえは姿を消した
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。