第9話

14,862
2020/02/17 03:56












え、どうして宇髄さんが?
あ、宇髄さん、音柱って言ってたっけ……
まじか
??
……?
宇髄、まさかとはあろうが
この鬼と面識があるのか?
宇髄 天元
宇髄 天元
い、いや……そんなはずは……
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
…………
まだ宇髄さんとは話したりもしたかった
……あれ?
なんで私、人間と話したいだなんて思ったの?
…ま、いーや
いまはそんなことよりも伝言だ
産屋敷様は……あ、いた
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
産屋敷様……ですね?
御館様
御館様
うん、そうだよ
君はたしか、あなただね?

わあ、正解
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
さすが“御館様”
私の名前まで知ってるとは
御館様
御館様
鬼舞辻無惨の所に少女がいるとは聞いていたからね

へー
いろいろとバレてるもんだな
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
でも、私が十二鬼月だってことは知らないでしょ?


柱『なに?!』

御館様
御館様
……そうなのかい?
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
はい、そうです
では改めて自己紹介いたしましょうか?
みんなポカンとしてる
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
私の名前は鬼姫あなた
上弦の零であり、無惨の右腕です
ちなみに、無惨の呪いは持っておりません
??
呪いを持っていない……?
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
はい、そうで……あ!!

ちょっと、あそこにいるのってもしかして……
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
耳に花札の飾りをつけてる男の子って君の事?
??
っえ、
まさかここで会えるとは
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
みなさん、そんな怖い顔しないでください
般若みたい
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
ま、君のことは今はいいんだよね
名前だけ教えてくれる?
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
竈門…炭治郎だ!
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
そっか、
竈門炭治郎君、仲良くしようね
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
え……

あ、ちがうちがう
伝言だった
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
では御館様、早速伝言なんですけど


────お前はもう死ぬだろう、それは私も悲しい
だから、お前達に私を倒すためのカギを与える
そこにいるあなたをつかえ
そうすれば、少しは私も退屈じゃなくなる──


柱『つかえ……?この鬼を?』

御館様
御館様
……それは、私たちにメリットがあるからだろう
あなた、詳しく教えてくれるかい?
御館様は優しいし
炭治郎君にも会えた
……教えてやるか

_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
はい、いいでしょう


ドサ
??
っおい!
御館様の隣にすわるでない!
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
あなた達の命令など聞かない
??
ぐ……
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
そうね、あなた達にメリットがあるとすれば……
私の目標は、無惨を殺すことだということ
宇髄 天元
宇髄 天元
殺す……無惨を?

宇髄さん、かっk……いや、だめだ
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
はい、
私は無惨を殺すために鬼になった
御館様
御館様
鬼舞辻無惨を殺すためか……
あなたと手を組めば、鬼舞辻無惨を殺せる確率は高くなるということだね

さすが
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
その通りです
??
なら、早速……
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
ただし


柱『??』

_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
私は無惨を殺すことに協力するだけ
私は鬼も大好きなの
十二鬼月を殺すことには干渉しない
ま、これはあたりまえだよね
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
むしろ、私の敵になると思え
??
そんな理不尽な!!

なにいってんの、こいつ
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
私にとって十二鬼月は家族
…………累も、家族だったのに
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
累……あの鬼のことか
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
うん、そうよ
とても悲しかった……


累……
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
というわけで、無惨のことには協力する
伝言も終わったし、帰るか
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
では私は帰ります
御館様、次会う日まで


……宇髄さん……
さっきから目はあっていた
だけど、私は鬼
……うん、帰ろう
_鬼姫@きひめ_(なまえ)
鬼姫きひめあなた
ではみなさん、さようなら
宇髄 天元
宇髄 天元
!!、まっ……



ベベン




シーーーーン
あなたが消えてからの産屋敷は
静かだった



プリ小説オーディオドラマ