え、どうして宇髄さんが?
あ、宇髄さん、音柱って言ってたっけ……
まじか
まだ宇髄さんとは話したりもしたかった
……あれ?
なんで私、人間と話したいだなんて思ったの?
…ま、いーや
いまはそんなことよりも伝言だ
産屋敷様は……あ、いた
わあ、正解
へー
いろいろとバレてるもんだな
柱『なに?!』
みんなポカンとしてる
ちょっと、あそこにいるのってもしかして……
まさかここで会えるとは
般若みたい
あ、ちがうちがう
伝言だった
────お前はもう死ぬだろう、それは私も悲しい
だから、お前達に私を倒すためのカギを与える
そこにいるあなたをつかえ
そうすれば、少しは私も退屈じゃなくなる──
柱『つかえ……?この鬼を?』
御館様は優しいし
炭治郎君にも会えた
……教えてやるか
ドサ
宇髄さん、かっk……いや、だめだ
さすが
柱『??』
ま、これはあたりまえだよね
なにいってんの、こいつ
累……
伝言も終わったし、帰るか
……宇髄さん……
さっきから目はあっていた
だけど、私は鬼
……うん、帰ろう
ベベン
シーーーーン
あなたが消えてからの産屋敷は
静かだった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!