あのあと、すぐに帰るのもめんどくさくて
町を少しぶらぶらすることにした
この姿のことは、宇髄さんしかしらない
だから、大丈夫だと思う
って思いながら三色団子をどっさり買ってると
店主「でしょ?少しだけ味付けを変えてみたのさ」
ん?
店主「お!お嬢ちゃん、また三色団子かい?」
あ!思い出した
どこかで見たことあるなと思ってた
この人は……
そう、鬼殺隊の恋柱
怪力って聞いたけど……
腕も細いし、そんな力あるのかな
ほんとの名前を教えたら分かっちゃうかも
ここは用心だ
モグモグ
モグモグ
モグモグ
食べ終わった
……蜜璃さん、可愛いな
わたしが?
可愛い?
……眼科をおすすめします
それに、前髪は自分の顔を守ってくれる
少しだけだけど
罪悪感を感じる
騙してるみたいな気持ちだ
でも私は仲良くしたい
誰かと話してると、自分が鬼なことを
一瞬だけ忘れることができる
そう私が呟いたとたん、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。