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過去
語り:現在の優太
俺は生まれつきオッドアイだった
両親も驚いていたけど喜んでくれた
そう思ってた
母は俺を産んだことに満足したのかオッドアイで生まれた事で気持ち悪かったのか世話を焼こうとはしなかった。いわゆる育児放棄
食事は一日一回だったそれもごく少量
父は仕事仕事で帰ってこない毎日、たまに帰ってると俺の事を可愛がってくれた
(小さく生まれた事で言語を話すのが人より遅れてた)
なんとか1年たったある日
その時の俺の体重は同じ年代の子と比べると痩せすぎていた
俺が2歳になった時、母に男が出来て出ていった
正直、助かったと思った
俺は父と2人で暮らすことになった
だけど、父に新しい恋人が出来た
そしてそのまま今度はその人と父が結婚した
(※今から出てくる岸母のアイコンは次の母親です)
新しい母が来て3ヶ月が立っていた
3ヶ月何事もなく可愛がってもらえた
安心した もう、あのようなことが起きないと・・・
しかし、幸せはそうは長く続かなかった
俺が3歳になった次の月・・・
父が車に跳ねられてこの世を去ったんだ
新しい母親の目的は父の給料だったんだ
父は1流の企業に勤めてて役職もソコソコだったから給料も凄かった
その父のお陰で何不自由なく暮らしてたんだ
俺の住んでた地域の条例で子供1人につき、月額5万の給付があったんだ
現在
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。