第4話

探検
1,371
2021/11/04 21:47


私は桃源郷がどんな所かを教えてもらった。




天国という所らしい。罪を犯していない人が行く場所。
あなた
あなた
そうなんですか.....
鬼灯
鬼灯
まさか桃源郷を知らないとは....では貴方は何処から来たのです?
あなた
あなた
私は......
今までの嫌な記憶が頭をよぎった




母親の暴力暴言。父親の顔は...わからない。



私に一度も顔を見せてくれない...いや一度だけあったかもしれない。




私の家で大爆発が起こり、私は死んで謎の人...いや天使かな、天使に話しかけられてそれで....
あなた
あなた
気づいたらその桃源郷という場所に居ました。私は死んだはずなんですかね....
鬼灯
鬼灯
ではその羽は元々付いていたわけではないんですか?
あなた
あなた
はい
鬼灯
鬼灯
成る程....予測ですが、あなたさんが亡くなったと同時に貴方の身体に天使類の何かが入り込んだ感じですかね。
あなた
あなた
そうですか...
鬼灯
鬼灯
まぁそれが本当だとすると、私と似ていますね
あなた
あなた
え?
私と似ているって...鬼灯さんも亡くなって何かが身体に入り込んだのだろうか。
鬼灯
鬼灯
私の場合鬼ですが
あなた
あなた
鬼.....
成る程.....



あ、地獄なのだから閻魔大王とかいるのだろうか。



一人くらい偉い人はいるだろう
あなた
あなた
あの、此処にお偉い方とかいらっしゃるのでしょうか?いるのでしたらご挨拶とか....
鬼灯さんは あぁ...と誰かを思い出すかのように少し上を眺めた
鬼灯
鬼灯
まぁアホ...閻魔大王が居ますよ
あなた
あなた
閻魔大王ですか、挨拶しに行った方がいいですよね?
鬼灯
鬼灯
まぁいらないとは思いますが....一応行きますか
一瞬アホと聞こえたけど気のせいだろう




私達は閻魔大王にご挨拶をするために足を進めた












大きな扉がドンッと立っていた



大きい....


それを無断で開き、ズカズカと中に進む鬼灯さん



後に続き、鬼灯さんの後ろについって行った
??
ちょっと!ノックくらいしてよね〜...
鬼灯
鬼灯
うるさいですね、ちゃんと仕事はしたんですか?
片棒を叩いて閻魔大王を睨む鬼灯さん



その様子を慌てて「ちゃんとやったよ!」と言う閻魔大王
鬼灯
鬼灯
本当ですか....まぁ、そんなことより貴方に挨拶をしたい人がいるんです
鬼灯さんの後ろから出てきて、自己紹介した
あなた
あなた
はじめまして閻魔大王様、私は天野あなたです。
鬼灯
鬼灯
あなたさん、こんな人に様つけなくてもいいですよ
閻魔
閻魔
そんなこと言わないでよ鬼灯くん!!あなたちゃんだよね、わしは閻魔大王だよ、よろしくね
私が想像していた閻魔大王とは180度違うきがした



なんというか威厳がない感じがする
あなた
あなた
よろしくお願いします....
鬼灯
鬼灯
それで、貴方はこれからどうするのですか?
あなた
あなた
そうですね...少し此処を回っていきたいです
「それなら私が案内しますよ」と鬼灯さんが言ってくれたのでお言葉に甘えることにした






地獄には私が知らないものばかりあった。




地獄には、色んな種類の地獄があるらしい。




親から暴力やナイフで傷つけられていたからこうゆうのを見ると鳥肌が立つ



特に針山。あそこはとても恐怖心を煽られる
あなた
あなた
色々あるんですね....
鬼灯
鬼灯
...意外ですね、桃源郷から来た方々はこういうところを嫌うのですが
「まぁ貴方は正しく言えば現世ですけどね」と付け足す鬼灯さん



多分、傷ついてる姿が嫌いとかなのだろう
あなた
あなた
...そうですね、確かに亡者とかをみると可哀想に思ってきますけど悪い事をしてここにいるのなら自業自得だと思いますね
鬼灯
鬼灯
貴方、思ったことは口に出すタイプなんですね。
あなた
あなた
....そうですかね、
すると遠くから「鬼灯様〜!」と呼ぶ2人の声が聞こえた



誰だろうか
あなた
あなた
1人は見覚えがある。



少しだけ
??
あれ、鬼灯様この人だれですか?
鬼灯
鬼灯
この人は、あなたさんです。今は地獄を案内している所です。
??
あ〜!この人俺知ってる!さっきのお姉さんだ!
茄子
茄子
俺茄子!よろしくね〜
唐瓜
唐瓜
お前なぁ....あ、俺は唐瓜です。
あなた
あなた
よろしくね
とても小さくて可愛らしい。




その後、2人と別れまた地獄を探検した
あなた
あなた
それにしても、地獄には色々な場所があるのですね、見ていて飽きません
鬼灯
鬼灯
それは良かったです。
地獄を一回りしてきて、閻魔庁に戻るとあるものに目が止まった




それは植物か動物かまったくわからないものだった
あなた
あなた
鬼灯さん、これはなんでしょうか?
鬼灯
鬼灯
あぁ、これですか。これは"金魚草"です
あなた
あなた
金魚草....初めて見ました、とてもかわいいと思います。
鬼灯
鬼灯
そうでしょう!?周りの人はこの金魚草の良さがあまりわからなくてですね...わかると言ったら茄子さんとかですね。
初めて見るものだから可愛く見える。



たまに不思議な鳴き声をするけど、とても魅力的だと思う。
あなた
あなた
 外にはこんなものがあったんだ..
鬼灯
鬼灯
?なにかいいましたか?
あなた
あなた
いいえ、なにも。
鬼灯
鬼灯
そうですか...それとあなたさん、貴方住む場所とかあるんですか?
あなた
あなた
.....ないです。
目が覚めたら桃源郷。穴に落ちて地獄へと行ったのだから住む場所もない。



どうしよう。
鬼灯
鬼灯
...あなたさんが良ければ此処で働いてみませんか?働くのなら寮も用意できますし
あなた
あなた
..!!いいのですか..?
鬼灯
鬼灯
えぇ、なにせ人手不足なもので
あなた
あなた
よろしくお願いします..!
そして私はここで働くことになった。




働くと言ってもどういう仕事があるのだろうか




私はまだ知らない。この後第一補佐官の補佐として働くということを

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