私は桃源郷がどんな所かを教えてもらった。
天国という所らしい。罪を犯していない人が行く場所。
今までの嫌な記憶が頭をよぎった
母親の暴力暴言。父親の顔は...わからない。
私に一度も顔を見せてくれない...いや一度だけあったかもしれない。
私の家で大爆発が起こり、私は死んで謎の人...いや天使かな、天使に話しかけられてそれで....
私と似ているって...鬼灯さんも亡くなって何かが身体に入り込んだのだろうか。
成る程.....
あ、地獄なのだから閻魔大王とかいるのだろうか。
一人くらい偉い人はいるだろう
鬼灯さんは あぁ...と誰かを思い出すかのように少し上を眺めた
一瞬アホと聞こえたけど気のせいだろう
私達は閻魔大王にご挨拶をするために足を進めた
大きな扉がドンッと立っていた
大きい....
それを無断で開き、ズカズカと中に進む鬼灯さん
後に続き、鬼灯さんの後ろについって行った
片棒を叩いて閻魔大王を睨む鬼灯さん
その様子を慌てて「ちゃんとやったよ!」と言う閻魔大王
鬼灯さんの後ろから出てきて、自己紹介した
私が想像していた閻魔大王とは180度違うきがした
なんというか威厳がない感じがする
「それなら私が案内しますよ」と鬼灯さんが言ってくれたのでお言葉に甘えることにした
地獄には私が知らないものばかりあった。
地獄には、色んな種類の地獄があるらしい。
親から暴力やナイフで傷つけられていたからこうゆうのを見ると鳥肌が立つ
特に針山。あそこはとても恐怖心を煽られる
「まぁ貴方は正しく言えば現世ですけどね」と付け足す鬼灯さん
多分、傷ついてる姿が嫌いとかなのだろう
すると遠くから「鬼灯様〜!」と呼ぶ2人の声が聞こえた
誰だろうか
1人は見覚えがある。
少しだけ
とても小さくて可愛らしい。
その後、2人と別れまた地獄を探検した
地獄を一回りしてきて、閻魔庁に戻るとあるものに目が止まった
それは植物か動物かまったくわからないものだった
初めて見るものだから可愛く見える。
たまに不思議な鳴き声をするけど、とても魅力的だと思う。
目が覚めたら桃源郷。穴に落ちて地獄へと行ったのだから住む場所もない。
どうしよう。
そして私はここで働くことになった。
働くと言ってもどういう仕事があるのだろうか
私はまだ知らない。この後第一補佐官の補佐として働くということを
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。