無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第9話

マーキング・ハプニング
宮野 まりあ
宮野 まりあ
ひゃっ……な、なに!?
一夜紅狼
一夜紅狼
人間の世界では愛する者に
キスマークとやらをつけるんだろ。
人間もマーキングするんだな
宮野 まりあ
宮野 まりあ
それはちょっと違うよ!
一夜紅狼
一夜紅狼
どう違う? しないのか?
好きな相手にこういうこと
宮野 まりあ
宮野 まりあ
好きな相手にはするけど、
そうじゃ……あっ
首筋に吐息がかかって、
私はびくっと身体を震わせながら、
紅狼の胸を押し返した。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
こういうのは、
恋人同士がするの!
一夜紅狼
一夜紅狼
そうなのか?
宮野 まりあ
宮野 まりあ
そうなの! 私たちはまだ、
そういう関係じゃないでしょ!
一夜紅狼
一夜紅狼
……そうか。まだ、俺は勉強が
足りなかったようだ
紅狼は身体を起こすと、
残念そうに沈んだ声を出した。

解放されてほっと息を吐くと、
私は慎重に上半身を起こす。

紅狼は私の肩に負担がかからない
ように、背を支えてくれた。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
その、勉強って?
人間の世界のことを学んでるの?
一夜紅狼
一夜紅狼
ああ、まだまだ学習不足だった
ようだが
宮野 まりあ
宮野 まりあ
こ、これから知っていけば
いいと思う。そのために学校に
行くんだから
一夜紅狼
一夜紅狼
そうだな。それに……
紅狼は私の首筋を指先でなぞると、
にやりと笑う。
一夜紅狼
一夜紅狼
キスマークに関しては、
近いうちに許可が下りそうだ
宮野 まりあ
宮野 まりあ
へ……?
一夜紅狼
一夜紅狼
私たちは〝まだ〟、
そういう関係じゃない
宮野 まりあ
宮野 まりあ
……!
(それって、さっき私が言った言葉……?)
一夜紅狼
一夜紅狼
〝まだ〟ということは、
もうじき〝そういう関係〟に
なるということだろう
宮野 まりあ
宮野 まりあ
あっ、私……無意識だったの!
(そんなつもりで言ったんじゃない。
でも、だったらどうして……)

そんな言葉が口をついたのか、
自分でもわからなかった。
一夜紅狼
一夜紅狼
必ず、その心を手に入れてみせる。
覚悟していてくれ
宮野 まりあ
宮野 まりあ
……っ、そういうこと、
恥ずかしいから言わないで……
紅狼の顔を見れずに俯いていると、
部屋の扉が控えめにノックされる。
一夜紅狼
一夜紅狼
ああ、来たか。入れ
紅狼が許可を出すと、部屋の扉が開いた。

そこには、あの森の中で私を襲った
オオカミ一族の女の子がいた。
オオカミ一族の少女
オオカミ一族の少女
ご飯、持ってきた
トレイを手に、オオカミ一族の
女の子が近づいてくる。
一夜紅狼
一夜紅狼
それより先に、伝えるべき言葉が
あるんじゃないのか
紅狼の厳しい視線を受けたオオカミ一族の
女の子は、しゅんと耳と尻尾を下げる。
オオカミ一族の少女
オオカミ一族の少女
傷つけてごめん
オオカミ一族の女の子は、
深く頭を下げてくる。
オオカミ一族の少女
オオカミ一族の少女
紅狼はオオカミ一族の次期頭領だ。
人間と結ばれるなんて許されない。
でも……
一夜紅狼
一夜紅狼
俺はそんな規律、変えるぞ。
狭い視野では、オオカミ一族は
近いうちにハンターに滅ぼされる
オオカミ一族の女の子の言葉尻を
捕らえるように、紅狼は言った。
一夜紅狼
一夜紅狼
無論、他の人外たちもな。
だから、俺は種族の壁など壊す。
好きな女と生きるためにも