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第14話

満月の夜、嵐のような口づけを
想いが通じ合ってから、3日が経った。
一夜紅狼
一夜紅狼
まりあ、悪いが今日は、
俺は外で寝る
宮野 まりあ
宮野 まりあ
……へ?
満月の夜のことだった。

いつもは部屋のベッドがひとつしかないので、
ふたりで一緒に眠っていたのに、
紅狼はコテージを出ていこうとする。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
ま、待って! ハンターとか、
オオカミ一族の誰かに見つかっ
たらどうするの!?
私は慌てて、ドアノブに手をかけた
紅狼の腕を掴んだ。

でも、紅狼はドアの方を向いた
まま動かない。
一夜紅狼
一夜紅狼
……今日は、俺に近づかない
ほうがいい
宮野 まりあ
宮野 まりあ
え、どうして?
一夜紅狼
一夜紅狼
もう、離れ……ぐっ
苦しげにうめいた紅狼は、前屈みになった。

その背に手を添えたとき、
紅狼はいきなり私を肩に担ぎ上げる。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
きゃっ、紅狼!?
一夜紅狼
一夜紅狼
…………
名前を呼ぶけれど、紅狼は黙った
まま私をベッドに運ぶ。

そのまま乱暴に下ろされて、
私の上に紅狼が覆い被さってきた。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
紅、狼……?
(なんだろう、様子がおかしい)

目がぎらついていて、吐息が荒い。

切羽詰まった紅狼の表情に、
私は視線を彷徨わせる。
一夜紅狼
一夜紅狼
ぐっ、悪い……。
満月の夜は、抑えがきかない
宮野 まりあ
宮野 まりあ
オ、オオカミの習性?
一夜紅狼
一夜紅狼
ああ……まりあに触れたくて、
我慢できなくなる。だから、
傷つける前、に……っ
言葉を詰まらせ、紅狼は熱を宿した
瞳で私を見下ろした。
一夜紅狼
一夜紅狼
理性が……保てなく、なる
宮野 まりあ
宮野 まりあ
あっ、待って……っ
紅狼の手が私の服にかかり、
とっさにその胸を押し返す。
一夜紅狼
一夜紅狼
無理、だ
宮野 まりあ
宮野 まりあ
んっ
突然、唇を奪われた。

(初めてなのに……)

深く口づけられて、私は息ができず
頭がぼーっとする。
一夜紅狼
一夜紅狼
悪い……っ、
殴って気絶させてくれ
宮野 まりあ
宮野 まりあ
そんなことできないよ!
一夜紅狼
一夜紅狼
……だが、まりあを傷つけたく
はない
(オオカミって、満月の夜に
こんなふうに抑えがきかなく
なっちゃうの?)
一夜紅狼
一夜紅狼
ぐっ
紅狼は衝動を抑えるためか、
血が出るほど唇を噛む。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
紅狼! 唇、そんなに噛んじゃ
ダメだよ!
一夜紅狼
一夜紅狼
こうでもしないと、お前を
めちゃくちゃにしそうだ
(私のために、必死に衝動と戦ってくれて
るんだ。だけど……)
宮野 まりあ
宮野 まりあ
私は紅狼の彼女なんだよ
一夜紅狼
一夜紅狼
……?
どういう意味だ?と言いたげな紅狼の唇に、
私は指で触れる。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
我慢しないで?
私、紅狼のこと全部受け止めて
あげたい
一夜紅狼
一夜紅狼
なに、言って……
宮野 まりあ
宮野 まりあ
私を守ろうとして、
ひとりで傷つかないで。
紅狼のしたいように……して
一夜紅狼
一夜紅狼
……っ、本気で言ってるのか?
揺れる紅狼の瞳をまっすぐに
見つめながら、私は微笑む。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
こんなこと、冗談で言わないよ
一夜紅狼
一夜紅狼
くっ、まりあ……っ
紅狼は夢中で、私に口づける。
一夜紅狼
一夜紅狼
好きだ、まりあ
何度も名前を呼ばれて、何度も髪を撫でられて、
何度も唇を重ねられた。

(苦しいけど、孤児だった私が
こんなにも誰かに愛される。
それが幸せでたまらない)
一夜紅狼
一夜紅狼
まりあ
名残り惜しそうに、ちゅっと音を立てて
唇を離した紅狼は、身体を少しだけ起こす。
一夜紅狼
一夜紅狼
俺が……怖くないのか?