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第13話

通じ合う心
一夜紅狼
一夜紅狼
ありがとう、まりあ。
なにがあっても俺が守る。
だから、ついてきてくれ
紅狼はそう言って、
私を抱えたままオオカミの群れを飛び越えた。
紅狼の父
紅狼の父
ずっと逃げ続けるつもりか!
紅狼……!
紅狼のお父さんの声が遠くなる。

胸に不安を残したまま、私たちは
無我夢中で森を抜けるのだった。

***
一夜紅狼
一夜紅狼
まりあ、疲れただろう
オオカミたちを撒いて、
私たちがやってきたのは……。

オオカミ一族の館からも教会からも
離れた場所にあるコテージだった。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
そんな、紅狼のほうが
私を抱えながら逃げるの
大変だったでしょ?
一夜紅狼
一夜紅狼
まりあは軽いから問題ない。
もっと食事をとったほうがいいぞ
宮野 まりあ
宮野 まりあ
でも、ずっと走り通しだった
わけだし、休んで?
私は紅狼の手を引いて、
コテージのベッドに座らせる。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
それにしても、
このコテージって、どうしたの?
一夜紅狼
一夜紅狼
俺が密かに用意した隠れ家だ。
いつか、こんな日が来るような
気がしてたからな
宮野 まりあ
宮野 まりあ
それって……
一夜紅狼
一夜紅狼
人間の女を好きになった俺を
父上はよく思わない。一族の恥と
して、殺される可能性もあった
宮野 まりあ
宮野 まりあ
そんな……親子なのに?
一夜紅狼
一夜紅狼
オオカミ一族は頭領の考えに
従わない者を徹底的に排除する
習性があるんだ
宮野 まりあ
宮野 まりあ
どうしてそこまでして、
私のことを想ってくれるの?
(仲間といることよりも、
私と生きることを選んでくれたって
ことだよね?)
一夜紅狼
一夜紅狼
まりあが好きだからだ。
この想いを奪われるくらいなら、
ひとりで生きる覚悟もしていた
宮野 まりあ
宮野 まりあ
それがこのコテージを
用意した理由?
一夜紅狼
一夜紅狼
そうだ。もし、まりあが俺と
一緒に行くと言わなくても、
俺はここへ来てただろうな
宮野 まりあ
宮野 まりあ
紅狼……
一夜紅狼
一夜紅狼
まりあ、さっきはバタバタしていて、
ちゃんとお前の気持ちを聞けて
いなかった
紅狼はそう言って、私に手を差し出す。
一夜紅狼
一夜紅狼
改めて聞かせてくれ。
まりあの気持ちを
(紅狼についてきた理由を聞かせて
ってことだよね)

私は深呼吸をして、自分の気持ちに
向き合う。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
出会ってから、
そんなに経ってないけど……
紅狼が伝えてくれる想いから
目を離せなくなっていた。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
どんなときも守ってくれて、
一族の未来のために心を砕いて
る紅狼のこと、が……
(そうだ、私はそんな紅狼のことが──)
宮野 まりあ
宮野 まりあ
……っ、いつの間にか、
好きになってたんだ
一夜紅狼
一夜紅狼
その答えを、ずっと聞きたかった
微笑んだ紅狼に歩み寄り、
差し出された手を取る。
一夜紅狼
一夜紅狼
好きだ、まりあ。
永遠に離さない
繋いだ手を引かれ、
私は紅狼の上に倒れ込んだ。

そして、紅狼は私の腰を抱き、
そのままベッドに横になる。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
く、紅狼……
一夜紅狼
一夜紅狼
心が通じ合った。
なら、お前にマーキングしても、
問題ないな?
にやりと笑った紅狼は、
私の首筋に顔を埋めると──。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
……っ
ちりっとした痛みとともに、
私の首筋に痕をつけた。