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第11話

オオカミ一族との暮らし
宮野 まりあ
宮野 まりあ
い、いただきます
はむっと紅狼の手から、
シチューを食べる。
一夜紅狼
一夜紅狼
熱くないか?
宮野 まりあ
宮野 まりあ
う、うん。
とってもおいしい
一夜紅狼
一夜紅狼
そうか
紅狼の柔らかな笑顔を前に、
私は言葉を失う。
一夜紅狼
一夜紅狼
ん? 
シチューが口についてるな
紅狼はフリーズしている私の口端を
親指で拭うと、そのままぺろりと
舐めてしまう。

(紅狼って、なんというか……。
私に甘い気がする……)

それが無性に恥ずかしくて、
私は紅狼から視線を外して、
完食することに専念した。

***

この日から、私は肩が治るまで学校を休み、
館で養生することになった。

今日もオオカミ一族のみんなと、
館の食堂で朝食をとっていると……。
オオカミ一族の男性1
オオカミ一族の男性1
まりあさん、銃の前に
出るなんて、すごいですね!
宮野 まりあ
宮野 まりあ
え?
私を囲むように、ご飯を食べている
オオカミ一族のみなさん。

その中のひとりが、声をかけてくる。
朱里
朱里
みんな、まりあの武勇伝で
もちきりだね
宮野 まりあ
宮野 まりあ
そんな、武勇伝だなんて……。
大げさだよ
最初はよそ者の私を警戒していたみんなも、
今では気さくに話しかけてくれていた。
オオカミ一族の男性2
オオカミ一族の男性2
なに言ってるんだよ。
仲間の命を救ったまりあさんは、
俺たちからしちゃあ英雄だぜ
朱里
朱里
そうそう。あたしが生きてんのは、
まりあのおかげなんだよ
宮野 まりあ
宮野 まりあ
みんな……ふふっ、ありがとう
笑顔を向けると、みんなの表情も柔らかくなる。

そこへ、紅狼がやってきた。
一夜紅狼
一夜紅狼
賑やかだな
宮野 まりあ
宮野 まりあ
紅狼、お帰りなさい
紅狼は毎日ハンターがいないか、
オオカミ一族の男の人たちと、
館の周辺をパトロールしている。

(今日も無事に帰ってきてくれて、
よかった)
一夜紅狼
一夜紅狼
もうすっかり、オオカミ一族に
打ち解けてるな
宮野 まりあ
宮野 まりあ
みんなが人間の私のことも、
受け入れてくれたから……
一夜紅狼
一夜紅狼
まりあの人柄だろう
宮野 まりあ
宮野 まりあ
そ、そんなことないよ。
で、外の様子はどうだった?
照れ隠しに話題を変えると、
紅狼の表情が険しくなる。
一夜紅狼
一夜紅狼
外にハンターの気配はなかったが、
油断はできないな
朱里
朱里
人間の世界では、
猫一族のバカ男が起こした
連続殺人事件もあったしね
(ハンター……銀は大丈夫かな?)

銀にも無事を知らせるメッセージを
送ったのだけれど、この場所のことは話していない。

(銀はきっと、みんなを殺して
しまうと思うから……)
一夜紅狼
一夜紅狼
まりあ、そんな深刻そうな顔をして、
どうした
宮野 まりあ
宮野 まりあ
あ……ごめんなさい、
ぼーっとして。なんでもないの
笑ってごまかすも、
紅狼にじっと見つめられる。
一夜紅狼
一夜紅狼
……まりあ、少し外を歩かないか。
ずっと館にいたら、気が滅入る
宮野 まりあ
宮野 まりあ
紅狼……うん、ありがとう
(気を遣わせちゃったかな。
でも、ありがたいな)

ふとした瞬間に、
教会のみんなのことや銀のことが頭を過る。

きっと心配かけてしまっていると思うから、
申し訳なさに胸が押しつぶされそうだった。

(気分転換に外でも歩けば、
少しは不安も紛れるかも)

私はその心遣いに甘えて、
食事を終えると紅狼と外へ出た。

***
宮野 まりあ
宮野 まりあ
綺麗……!
一夜紅狼
一夜紅狼
気に入ってもらえたなら、
よかった。ここは母上のバラ園
だったんだ
(だったって、過去形……?)