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第7話

オオカミ一族の館
女の子の前に飛び出すと、銃声とともに
肩は灼熱感に襲われた。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
うっ……
(私……撃たれたんだ……)

強い衝撃に、私の身体はゆっくりと
後ろに倒れていく。
神父様
神父様
まりあ!
オオカミ一族の少女
オオカミ一族の少女
あんた、どうして!
ふたりの取り乱したような声が
聞こえたけれど……。

あまりの激痛に、私は意識を手放して
しまった。

***

目が覚めると、真っ先に視界に
入ったのはシャンデリア。

私はひとりで眠るには広すぎる天幕付きの
ベッドに横たわっていた。

ベルベットの絨毯に、高そうな絵画。

そこは西洋にありそうな絢爛豪華な
部屋だった。
宮野 まりあ
宮野 まりあ
ここ、は……?
一夜紅狼
一夜紅狼
目が覚めたか。
ここはオオカミ一族の住む館だ
宮野 まりあ
宮野 まりあ
紅狼!
私の顔を覗き込んできたのは、
紅狼だった。

紅狼はオオカミの耳も牙も、
尻尾も隠していない。
一夜紅狼
一夜紅狼
俺の仲間が迷惑をかけたな
宮野 まりあ
宮野 まりあ
迷惑? うっ……
上半身を起こそうとしたら、
肩に激痛が走った。

(そういえば私、神父様に
撃たれたんだっけ)
一夜紅狼
一夜紅狼
まだ、横になっていろ。
手当はしたが、傷は塞がって
いないのだからな
宮野 まりあ
宮野 まりあ
うん……ねえ紅狼、
私ってどのくらい
眠ってたのかな?
一夜紅狼
一夜紅狼
まる1日だ。
学校には休むと連絡しておいた
宮野 まりあ
宮野 まりあ
1日!? そうだったんだ……。
連絡してくれてありがとう
一夜紅狼
一夜紅狼
これくらい、気にするな
宮野 まりあ
宮野 まりあ
うん。あ、でも……紅狼は
学校に行かなくていいの?
一夜紅狼
一夜紅狼
学校に行く理由がない
宮野 まりあ
宮野 まりあ
え?
(じゃあ、なんで高校に入学したの?)

疑問符がいくつも頭の中に、
浮かんでは消える。

その答えをくれたのは、紅狼本人だった。
一夜紅狼
一夜紅狼
俺はお前に会いたくて、
高校に入った
宮野 まりあ
宮野 まりあ
私に……会いたくて?
人間社会の勉強とかじゃなくて?
一夜紅狼
一夜紅狼
もちろん、それもある。
だが、まりあに会いたかった。
それがいちばんの理由だ
宮野 まりあ
宮野 まりあ
紅狼……
(どうしよう。言葉がストレート
すぎて、ドキドキする)

私は胸を押さえて、
紅狼をただじっと見上げる。
一夜紅狼
一夜紅狼
オオカミ一族は、
その名のとおりオオカミとして
森の中でも生きていける
そう言って、紅狼は私の髪を手で
梳き始めた。
一夜紅狼
一夜紅狼
でも、いつの時代からか、
人間とオオカミ、どちらの姿にも
なれるようになってな
宮野 まりあ
宮野 まりあ
オオカミの姿にも……
(森の中で私を襲ったオオカミたちは、
人の言葉を話してた)
宮野 まりあ
宮野 まりあ
じゃあ、紅狼もオオカミに
なれるの?
一夜紅狼
一夜紅狼
ああ、オオカミにもなれる。
むしろ、こっちが本当の姿だ。
お前も見たことがあるぞ
宮野 まりあ
宮野 まりあ
え?
一夜紅狼
一夜紅狼
本当の俺の姿をな