第12話

話し合い
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2020/03/19 06:26
「よし!気を取り直して今回の経緯を話しまーす!」
健人「うん!」
勝利「あなたさ、ほんとにやめるとか言わないよね?」
「今は、わかんない。でも、私のせいで聡ちゃんを傷つけちゃうんだったら、セクゾは抜けると思う。まぁ、今のところは知らない!なるようになれ!笑」
勝利「僕、あなたがいないグループなんて嫌だよ?」
マリ「勝利?」
健人「それに関してはまだどうなるかわかんないんだからとりあえず今日のこと聞こ?」
勝利「うん。泣」
「楽譜とか楽器がたくさんある部屋があって、楽譜を見てたらこんなのが出てきて。(手紙を見せる)それでここに電話して、聡ちゃんのお母さんと今日会ったの。でもね、話してたらもう家族じゃないって言い始めて…帰ろうとしたの、でも、私の経験から最後でもあって欲しいと思ったからお母さんに待ってもらった。そしたらこうなっちゃった…」
マリ「あなたちゃんは、なんで最後でもあって欲しかったの?」
「ジャニーさんが亡くなってからお父さんがジャニーさんって知ったの。ついこないだの手紙の時。それまでずっとパパがお父さんだと思ってた。だから、本当のお父さんに向かってパパとかお父さんとか言えなかったし、お父さんだと思えなかったのが嫌だった。せめて、死ぬ直前に教えて欲しかった。パパって言いたかった。もうこんな思いさせたくなかったけど、空回りしちゃったみたい!笑」
健人「ジャニーさんにとってそれがあなたへの実の子供への愛だったんじゃない?あなたには、1人の普通の人であって欲しい。ジャニーさんの子供だからって思って欲しくなかったんだと思うよ。」
「それは、わかってる。でもね、悔しいの。ずっと近くにいたのにって。」
まり「近くにいたからこそ、言わなかったんじゃない?」
「でも…」
勝利「あなた?ネガティブなこと考えないのがあなたなんじゃないの?」
「うん!」
健人「多分、あの2人も俺らもそんな経験ないからさ、完全には理解しきれてない。だからこんなことになっていると思う。でも、きっとみんなも理解してくれる時が来る。だからさ、それまであなたは脱退はしないで欲しい。」
「でも、聡ちゃんとの約束は?」
健人「活動休止にして、ソロとかでがんばったりしたら?」
「考えてみるね。」
勝利「僕らはずっとついてるから。」
「ありがとう!」
マリ「大丈夫だよ!」
「うん!」
健人「ごめん!撮影あるから抜けるね!またなんかあったら連絡して!」
マリ「はーい!」
「あのさ、2人ともきて欲しいんだけど…」
勝利「どこに?」
マリ「いいよ!」
「ここ!あのね、大きい箱があるんだけど開かないの!」
勝利「でっか!」
マリ「何が入ってるんだろう…」
勝利「3人で開けるか!」
「うん!」

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