「みんなー!見た?」
健人「見逃すとこだったじゃん!」
風磨「みて欲しいんだったら時間とか教えろよ!」
マリ「ヒルナンデスだったんだね!おめでとう!」
聡「マジでびっくりしたー!」
「え?!聡ちゃん?!」
聡「来ちゃった!笑」
「元気だった?」
聡「うん!」
「なんで来たの?」
聡「みんなに呼ばれてきたの!手紙があるって言われたから!」
「読んだ?」
聡「まだ…」
「今読んじゃいなよ!1人で読むよりごちゃごちゃしてる時がいいんじゃない?」
聡「確かにね!」
「じゃあ、うちらで話しとこ!」
マリ「うん!」
「ねね、この後、社長と滝沢くんのとこ行くから!」
健人「了解!」
風磨「この後なんかあるっけ?」
マリ「ダンスのレッスン!」
「もうすぐライブだもんね!」
風磨「コロナ早くきえてくんないかな?」
「それな!」
聡「あなた!!ちょっといい?」
「うん!」
廊下
聡「あなた、まだ誰にもあのこと言ってない?」
「あのことってあの事?」
聡「多分それ。お父さんのこと」
「知ってんの?」
聡「うん。僕たち、実は従兄弟らしい。」
「どういうこと?」
聡「僕の本当のお母さんは、ジャニーさんの姪っ子なんだ。」
「ええ?!」
聡「そうなるよね!笑でも、僕はあの人をお母さんだと思ってないから、口も聞いてないの!」
「そうなんだ…でも、それっていとこになるの?」
聡「わかんない!笑」
「まぁ、血の繋がりはあるんだね!笑」
聡「なんかあったらいってね!」
「うん!」
「ちょっと社長室行ってくるね!」
聡「行ってらっしゃい!」
楽屋
聡「ただいまー!」
健人「おかえり!あなたは?」
聡「社長室行ったよ?」
風磨「何話してたの?」
聡「家族の事話してた!」
マリ「そうちゃん、元気なくない?!」
聡「伝わっちゃった?」
聡「実は…」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。