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お昼休み
私と明石直緒くんは校内案内を行っていた
…え?ころん??
昼休み開始早々教室を飛び出していきましたよ…
私達は最後に3年生の教室を通りかかると
誰かが私を呼ぶ声がして振り返り
声をかけてくれた先輩に手を振り返す
隣にいた明石くんが私に質問してくる
私はななもり先輩を指しながら
言葉をゆっくりと紡いだ
そう言ってお辞儀をする明石くん
ななもり先輩はニコッと笑って
私に向き直した
にしても、転校生の名前を覚えてるなんて
さすがななもり先輩…
いや、ななもり生徒会長の方がいいのか(?)
私はポッケに手を突っ込み携帯を確認すると
さとみ先輩からの着信が何件かあった
…学校だから、マナーモードにしてたの忘れてた
そう言って私の耳元でそっと要件を呟く
言い終わるとニコッと再び笑い
何事も無かったかのように去っていった
私はそう言って明石くんをあとにして
さとみ先輩の連絡にあった
待ち合わせ場所へと向かった────
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。