下駄箱へ向かうと知ってる顔ぶれが揃っていた
るぅとは私と目が合うと手を振ってくれた
私は靴から上履きを履き替えた後
るぅとたちの方に駆け寄った
そう言って持っていた
バックを後ろに隠すようにして
前のめりの状態になりながら微笑んだ
戸惑いながら話ずらそうにするるぅとに
助け舟を出すように野宮くん(同中の子)
が、言葉をかけてあげた
2つ返事で了承すると
ころんとるぅとが私を見つめてきた
私達はそのまま最寄り駅のカフェへと向かった
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
私はあなたの分のやつをやろうとしていたが
下から楽しそうな声が聞こえたので
窓から下を覗いていた
窓から覗くあなた達は楽しそうに笑っていた
ただただその景色を見つめる
あなたは私にとって親友だけど
あなたはもっとたくさんの人に囲まれてる
…私もあーやって誰かに好きになってもらいたい
あーやっていろんな人と遊びたい
…独り言が止まらない
私は────あなたが羨ましい
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!